日本初優勝を目指す学生団体「ARES Project」、火星探査機の世界大会URC優勝に向けてクラウドファンディングを開始
2025年12月2日 ARES Project
火星探査機開発に取り組む学生団体ARES Projectが、世界大会での優勝を目指しクラウドファンディングを実施しています。日本勢として初の優勝を目指すとともに、未来の宇宙開発人材の育成と日本の宇宙技術の発展に貢献することを目的としています。挑戦を支えるためのご支援を広く呼びかけています。
東北大学、慶應義塾大学の学生を中心とする火星探査機開発チームARES Project(代表:阿依ダニシ)は、クラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREにて、URC2026での優勝を目指し、2025年11月7日(金)より展開しています。
「CAMPFIRE(キャンプファイア)」
https://camp-fire.jp/projects/844634/preview?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_show
[資料:
https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4NjQ4MiMzNjU1MDEjODY0ODJfcFFSeHFKTEF6Sy5qcGVn.jpeg ]
【ARES Projectについて】
ARES Projectは、東北大学、慶應義塾大学の学生を中心とする火星探査機開発チームです。私たちは、火星探査機の学生世界大会University Rover Challenge(URC)への出場を目指して活動をスタートしました。約2年間の開発期間を経てついに昨年予選を突破し、URCの決勝大会に日本のチームとして初めて出場しました。
私たちは現在、東北班は東北大学、東京班は100BANCHを拠点に活動しています。東北班は探査機本体を、東京班はロボットアームを主に担当しています。月1回程度で両拠点のメンバーが集まり、アームと探査機本体を合体させての実験などを行っています。
学生世界大会日本勢初出場証明(
https://drive.google.com/file/d/1G9gOGhpe4fLK4IQteyk6tpPX9xns1tl_/view?usp=sharing)
【学生世界大会University Rover Challenge(URC)について】
私たちは、火星探査機の学生世界大会である、University Rover Challenge (URC)に出場し、日本勢初の優勝を目指します。
米国ユタ州の火星実験場Mars Desert Research Stationにて毎年開催される本大会には、世界各国の大学から100チーム以上が参加しています。大会では、4つのミッションが課せられ、その合計得点によって優勝チームが決まります。
私たちはURCに優勝するために、この大会に集う世界の強豪チームに負けない探査機を作り上げることを大きな目標として、日々の活動に取り組んでいます。URCで課されるミッションをクリアするためには、まず強靭で軽量な機体、砂地や岩場で自在に移動可能なタイヤとステアリングが必要です。さらに、繊細さとパワフルさを両立し柔軟な動きに対応するロボットアーム、地面を掘削しサンプルを採取するとともに探査機内で生命を検知可能な生命分析装置の搭載が求められます。また、これらのシステムを制御するソフトウェアと回路の開発も必要になります。
【探査機開発】
私たちはチーム立ち上げ以来、様々な改良を重ねながら7基の探査機を開発してきました。初期は試作してはまた一から作り直すことの繰り返しでした。しかし、そのような試行錯誤の中で得られた知見を積み重ねていくことで、最新の機体である「ARES 8」は一つの機体を改良していくという形で開発を続け、大会で通用するレベルまで成熟させることができました。
【今後の展望】
日本において、学生による探査機開発の分野はまだまだ充実しているとはいえない状態です。そこで私たちは、これからも継続的に世界大会に挑戦し続け、そこで得た知見や培った技術を蓄積していくことで、探査機開発に挑戦しやすい環境を整えていきたいと考えています。未来を担う学生たちへ探査機の開発環境を提供していくことを通じ、わが国の宇宙開発をより活発にしていくことを目指しています。
「クラウドファンディング・CAMPFIRE」
https://camp-fire.jp/projects/844634/preview?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_show
【クラウドファンディングとは】
インターネット上で個人や団体、株式会社などがプロジェクトを提案し、不特定多数の方からお金を集める仕組み。2000年代初頭から、欧米を中心に企業・団体・アーティストなどが利用したことで広まり、日本では震災後に活発化。被災地支援や医療問題、製造存続の危機に瀕した製品の継続、海外に渡航し夢を実現したい人に至るまで、あらゆる企画が「共感」によって資金を集め、企画を実現させています。
【ARES Project】
代表:東北大学工学研究科航空宇宙工学専攻 阿依ダニシ
設立:2022年3月
URL:
https://www.arespjt.jp/ja
活動内容:University Rover Challenge (URC)優勝を目指す学生プロジェクト。URC2024年大会に日本初出場。
提供元:
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