■次々報道される全国のいじめ事件
2012年8月23日、大分県別府市の中学校で「
いじめ事件」に関し非常に不公平な措置が取られていたことが報道により判明した。
image from
Amazonこの「
いじめ事件」は7月に発生。被害者となった中学2年生は脇腹を蹴られ、ろっ骨を骨折する重傷を負っている。
この暴行の原因について被害者と加害者の言い分が180度食い違う。
加害生徒は合唱の練習に参加しなかったので蹴ったといい、被害生徒は練習に参加していたのに蹴られたと言っている。
■なぜ、いじめた側の言い分だけを聞くのか?
この「いじめ事件」で問題となる点は、学校側は教育委員会に提出する報告書を「
いじめた側」の言い分だけを聞いて作成したという点である。
学校とは学問を教える場である。トラブルが発生した場合、その当事者の片方の言い分だけを聞くだけでいいと教えているのだろうか?
180度違う言い分を調査もせず、正式な報告として上げてしまう姿勢には、いじめや暴行に関する意識の軽さを感じる。
このようなことが、「
隠ぺい」を行っているのではという学校に対し多くの人が持つ不信感につながっているのである。
■公立学校と私立学校の対応の差
ビジネスの世界では信用を失えば終わりである。
学校側は、今回の件は単なる確認ミスであると主張しており、すでに「
不適切だった」として被害者となった生徒と母親に謝罪を行っている。
公立学校は危機感が無く、簡単にミスを犯す。私立学校は聖域を作って、情報を完全に遮断してくる。
まだ、問題が表に出るだけ、公立学校の方がマシなのかもしれない。
ただ、ネット社会の対応としては完全に情報を遮断して、学校からのアクションは一切起こさないことの方が沈静化が早いのかもしれない。
「大津の中学校のいじめ問題」と「仙台育英高校の根性焼きいじめ問題」を比較すると、ネット上では後者は徐々に関心を失い沈静化の方向に向かっているように見える。
そして、注目を集めつつある「
青山学院のいじめ事件」も学校側は一切ノーコメントで押し通していくことが予想される。
【
naka773】
別府いじめ、加害生徒の言い分だけ報告書に記載 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120824