「ふるさと起業塾」企画で「グランプリ」受賞
この18日に東京で、「田舎で働き隊」研修生の成果発表会があり、長岡市の小国地域で活動していた柴田力也さん(32)(福岡市出身)と小野塚雅宏さん(29)(新潟市出身)が、小国特産のギンナンを使ったスイーツなど加工食品の商品化企画が「グランプリ」を受賞した。
認定NPO法人
ふるさと回帰支援センターの「
ふるさと起業塾」が今回初めて企画・主催したもので、昨年10月から半年間、約30人が全国5か所で民家などに宿泊しながら起業を目指したもので、2人のアイデアがその中のトップに評価されたものだ。
小国地域では、静岡市、広島市、燕市などからの会社員や美容師など23~38歳の5人が参加。地元のNPO法人「
MTNサポート」の支援を受けて進めたという。
地域の特産品に着目した商品化が評価
同地域はギンナンの栽培面積が30ヘクタールを超え、県内の約4分の1を占める産地だが、価格低下などで作っても収入にならないとの話がきっかけとなり、2人はこれに目をつけたもの。
2人は専門学校や製粉機メーカー、菓子会社などの協力を得てロールケーキやクッキーなどの試作に挑戦し、地元の農協関係者らに試食してもらったところ、食べやすさや風味などで改善の余地があったものの、味は好評だった。
グランプリを受賞した2人は、今後会社を設立し、秋に向けて改良を加えてギンナン粉を使ったスイーツの製品化を目指すという。
始まったばかりの「ふるさと起業塾」
なお「
ふるさと起業塾」は、都市部の若者が農山村に住みたくても仕事がない問題を解消するため、国の支援を受けた認定NPO法人「
ふるさと回帰支援センター」が、地域資源を生かした起業を支援するため、昨年秋に立ち上げたばかり。
同センターは、”雇用”から”起業”への合言葉で「
ふるさと起業 100万人!」を目指している。
ふるさと起業塾
http://www.furusatokigyo.net/ふるさと回帰支援センター
http://www.furusatokaiki.net/MTNサポート
http://mtn-s.jp/modules/tinyd0/content/index.php?id=1