■政権交代を期待した円安から株価好調!
2012年11月19日、日経平均が2か月ぶりに9200円まで上昇した。
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Dick Thomas Johnson日本企業を苦しめていた円安から株価上昇は、
民主党・野田佳彦首相の
衆議院解散表明が起点となっている。
民主党政権が終了することが、ほぼ確実に予想されることが市場に良い影響を与えているようだ。
市場関係者が9000円台でせめぎ合うのではという予想を行っていたが、一気に9200円まで上昇することになった。
この背景には、民主党政権の終了による景気回復の期待だけではなく、アメリカ市場のダウ工業株の上昇も要員となっている。
ダウ工業株の上昇は「
財政の崖(フィスカル・クリフ)」解決に向けての見通しが明るいとの判断材料がでたこともある。
「
財政の崖」とは、ブッシュ政権で実施された減税政策が2012年で終了し、2013年前半からの
実質増税と
歳出削減によるアメリカの景気後退を懸念した問題である。
この問題に対し、アメリカでは大統領と議会の間で話し合いが進展し問題解決への期待感が出てきている。
■自民党政権復活期待、電力株好調
そして民主党政権が終了した場合、その後に「
自民党政権」が復活することが市場では期待されている。
安倍晋三総裁による「金融緩和」や「景気刺激政策」に期待が集まっているのは確かだ。
そして、同総裁は原子力政策に関し民主党の決定した2030年の「
原発全廃」に対し自民党は批判的な立場をとっている。
11月16日には電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)が定例会見で、自民党の政策は
電力業界の望むものに近いというコメントをしている。
原子力政策が従来の形に戻ることが市場の望んでいる将来ということなのだろう。
「原子力政策」は衆議院選の争点の一つであるが、日本の問題はそれだけではないことも確かなのである。
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naka773】

財政の崖(フィスカル・クリフ)とは | お金と経済のいろいろ
http://money.smart-ness.net/1433.html時事ドットコム:「民主より思いは近い」=自民の原発政策で-電事連会長【12衆院選】
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201211/2012111600887