■東京電力「意図的ではありません」
2013年2月7日、東京電力が「
平成25年2月7日に掲載した当社見解につきまして、以下の通り訂正いたします」とする発表を行った。
国会事故調査委員会から当社に対して、福島第一原子力発電所の1号機原子炉建屋内を調査したい旨の申し入れがあり、当社から、建屋内は線量が非常に高く、ガレキの散乱や、床に穴が空いていて怪我や墜落の恐れがある等、非常に危険な状況であることをご説明しております(※)。
その際、現場の明るさについて、「建屋カバー設置後の映像」を「建屋カバー設置前の映像」と誤認した上で、当社側から暗いとご説明したことは事実であり、大変申し訳ございません。 ただし、何らかの意図をもって虚偽の報告をしたことはございません。(引用:東京電力)
この問題は、東京電力が昨年2月に予定してた
福島第一原発1号機建屋に対する
国会事故調査委員会の調査に対し、「
真っ暗で危険」と虚偽の説明を行った。この説明により、調査を断念せざるを得なくなったのである。
今回の東京電力の釈明はこの経緯に関し「
勘違い」で「
意図的ではない」とする釈明である。
何ら意図的なものではないと説明しているが、意図的でないにせよ、現場の状況を把握してないお粗末な体制ですと言っているいるようなものだ。
■実際は十分視察できる明るさだった
実際は
福島第一原発1号機建屋は十分に明るく、照明もあったのである。
東京電力では、言い訳の方向を変え、線量が高く危険であったとして、視察を断念させたことに関しては誤りではなかったかのように発表している。
1号機原子炉建屋内は、現在も危険な状況であることは変わらないものの、今後、現場調査の指示などがあれば、現場の状況を踏まえ真摯に対応してまいります。
※ご説明では、当社が行った同号機の調査時の映像をお示しいたしました。撮影時に現場に立ち入った当社社員は55分(建屋内は30分程度)で最大9.44mSvの被ばくをしております。
東京電力の「
真摯に対応」という言葉ほど信じられない言葉はそうはない。
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naka773】
平成25年2月7日に掲載した当社見解につきまして、以下の通り訂正いたします。|当社関連報道について|東京電力
http://www.tepco.co.jp/cc/kanren/1224607_2005.html