東京電力、NHKの番組に異議
福島第一原発事故の報道に関して、東京電力が気になる反応を示しています。
(画像はイメージ)
平成23年8月16日、東京電力株式会社は、東京電力の公式ホームページ内の「当社関連報道について」との項目にて、『8月14日放送 Eテレ「ETV特集」における報道について』と題したコメントを掲載しました。
問題の番組はNHKの「ETV特集」
東京電力は、NHKのEテレ(旧・教育テレビ)にて、平成23年8月14日に放映されたドキュメンタリー番組「ETV特集」の報道について事実と異なると指摘しました。
なお、問題になった14日の「ETV特集」は、「アメリカから見た福島原発事故」とのタイトルでした。そして、14日の番組内においては、科学ジャーナリスト・小出五郎氏と元東芝の技術者・後藤政志氏が対談したとのことです。
東京電力が指摘した内容とは
東京電力側は、14日のETV特集において、「非常用ディーゼル発電機(以下発電機とする)」については、タービン建屋1階から地下1階に移動したと報じられていたが、福島第一原子力発電所の運転開始以来、地下1階に発電機を設置していたので、発電機の移動はしていないと主張しています。
また、14日の番組内の対談で、「格納容器ベントラインにフィルタが取り付けられていない」と指摘されていたが、フィルタと同程度の放射性物質の放出が抑えられる機能がある「wetwell vent」を格納容器をベントする時に採用しているという事実を紹介していないとの旨を東京電力側は指摘しています。
会社設立を目指す人や企業経営者にとって注目すべきは、今後、NHKの「ETV特集」の担当者が東京電力の指摘に対してどのような態度を示すかが注目されます。
風評被害やバッシングに悩む企業関係者や起業家などにとって、東京電力の報道に対する素早い姿勢は、危機管理の視点からも参考になるでしょう。
<関連ニュース>
【風評被害を防止せよ】政府や大企業の気になるメディア対策とは(外務省、東京電力の例)
http://www.otonano-kaisha.com/news_uCVd6Vm8b.html
8月14日放送 Eテレ「ETV特集」における報道について(当社関連報道について、東京電力サイト内)
http://www.tepco.co.jp/cc/kanren/11081601-j.htmlETV特集(NHKサイト内)
http://www.nhk.or.jp/etv21c/index.html