内部被曝の専門家が驚きの指摘
福島第一原発事故による放射能汚染問題に関心がある起業家などにとって注目すべき情報です。
横浜市のストロンチウム検出問題に関する文部科学省の公式見解について、内部被曝の専門家であり物理学者の琉球大学名誉教授・矢ヶ崎克馬氏の見解が、市民団体である「放射能防御プロジェクト」のホームページ内に公表されています。
(画像は、「放射能防御プロジェクト」サイトトップページ)
横浜市のストロンチウム、福島第一原発由来の可能性を指摘
文部科学省が平成23年11月24日に公表した「横浜市が採取した堆積物及び堆積物の採取箇所の周辺土壌の核種分析の結果について」と題した報道発表に問題とされている公式見解が示されています。
この公式見解を見ると、文部科学省は、横浜市の調査地点からストロンチウム89が検出されなかったので、ここで検出されたストロンチウムは、福島第一原発事故由来のストロンチウムではないと説明しています。
しかし、矢ヶ崎氏は、福島第一原発から放出されたストロンチウム89はすでに検出下限値以下の数値になっているので、文部科学省が主張する「福島第一原発事故由来のストロンチウムではない」という証明には全くなっていないと指摘しています。
今後は、文部科学省など政府が、福島第一原発事故由来の「ストロンチウム」がどこまで拡散されたという正確なデータを早急に公表することが望まれます。

横浜市が採取した堆積物及び堆積物の採取箇所の周辺土壌の核種分析の結果について(報道発表、PDFファイル、文部科学省サイト内)
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/5650/2011/5650_1124.pdf文部科学省
http://www.mext.go.jp/放射能防御プロジェクト
http://www.radiationdefense.jp/