■東通原発敷地内にある活断層の活動性否定
2012年1月31日、
東北電力は
東通原発敷地内にある
断層の
活動性を否定する方針で報告書をまとめることを明らかとした。
同原発の敷地内の地層には断層が確認されている。この断層の活動性が問題の焦点である。
東北電力側は、地層が水を吸ってできた
「膨潤」(ぼうじゅん)であるとして、断層の活動性は否定している。
しかし、複数の専門家の間からは「活断層」の可能性が指摘されているのである。その中には、東洋大教授(変動地形学)の渡辺満久氏らの研究チームがある。
東北電力は1月中としていた中間報告の提出を延長しているが、最終報告の3月提出は予定通りとしている。
ただ、「断層の活動性の否定」を行う方針には変更ないだろう。
■組織は不条理な決断をする
複数の専門家からの指摘があったとしても最終的な結論は変わらないであろう。
活断層であったとしても原発すでにそこに存在するのである。活断層であることを認めることは、「
東通原発」の存在のそのものが危うくなることと同じである。
問題は、科学的な事実がどうこうよりも、
東北電力という「組織」にとってそれを認めることができるかどうかである。
組織が行動を決定する際には、その行動に対する、「反対派」を説得するためのコストが発生する。組織がそのコストに耐えられるかどうかによって、行動が決まってくるという。
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Amazon日本は、組織防衛が国益よりも優先するという轍を再び踏むのであろうか?
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naka773】
東通原子力発電所|東北電力
http://www.tohoku-epco.co.jp/genshi/higashi/警告!原発の下に危険な活断層!“M8級”地震の可能性も - 政治・社会 - ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111215/dms1112151543017-n1.htm