■100億円市場を生み出した電子の歌姫
2012年2月2日の日本経済新聞に「
初音ミク」の記事が掲載された。
その記事では
野村総合研究所の伊部和晃コンサルタントによる分析が紹介されている。
初音ミクの登場により創出された
市場規模は100億円以上だという。
PCで歌を歌わせるというツールにすぎなかった「
初音ミク」がキャラクターを持ったことにより、多くの分野の市場に進出している。
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Amazon楽曲は当然のこと、漫画、フィギュア、ゲーム、書籍など形を変え様々な形で商品展開しているのだ。
トヨタや
グーグル、
北海道PRのCMなどにも起用されている。
さっぽろ雪まつりでは、ファミリーマートとのコラボが発表されている。
経済産業省の官僚は「
初音ミクの登場は文字の発明と同レベルの事件」と発言しているくらなのである。
■SNS時代のコンテンツビジネスのひな形か?
初音ミクによる楽曲などの二次創作は「ニコニコ動画」を中心に広がっていった。
発表された楽曲に、プロモーションビデオを作成する人も出現した。そして初音ミクの3Dモデルを作るためのツールを開発する人も現れた。
このような一連の動きは全て無料のサービスの中で展開され、コンテンツを楽しむことに関し対価は必要ではなかった。
そして、そのような中で質の高いコンテンツが生まれ商業ベースに乗っていったという流れである。
無料から始まったコンテンツの作成をベースとして
100億円以上の市場を生み出していったのである。同紙の記事では慶応義塾大学の中村伊知哉教授のコメントも紹介しており、
今後のSMS時代のコンテンツ制作のひな形になるのではないかとしている。
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naka773】

ネット歌姫「初音ミク」世界へ グーグルもCM起用 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C889DE1EAE6E5E5E1E6E2E2E3E2E0E0E2E3E08681E6E2E2E2初音ミク「雪ミク」がファミリーマートとコラボ!-限定商品の発売などなど
http://www.otanew.com/news_6jUZyuibS.html