■プラチナバンドと呼ばれる900メガヘルツ帯
2012年2月29日、総務省の携帯電話事業者向け新規割り当て会社を
ソフトバンクモバイルとする諮問に対し、電波監理審議会は同社で適当であると答申した。
これにより、900メガヘルツ帯の割り当て会社はソフトバンクに決定した。今回、新規割り当てとなる電波帯は900メガヘルツ帯の周波数となる。この周波数は「
プラチナバンド」と呼ばれ非常につながりやすいといわれている。
■4社が申請していた中でソフトバンク
この「プラチナバンド」といわれる900メガヘルツ帯に申請をしていた企業は4社。ソフトバンク、NTTドコモ、KDDI(au)、イー・アクセスである。
この中で、ソフトバンクは利用電波帯で不利な状況におかれていると主張していたが、今回の「
プラチナバンド」を入手したことで、スマートフォンなどモバイル事業において大きなアドバンテージを手に入れたことになる。
今月2日に発表された、2011年4月~11月の連結決算では、ソフトバンクは「iPhone4S」の売上が好調が業績を大きく伸ばす要因となっている。
連結売上は2期連続最高、7%増収の2兆3981億円を記録。
連結EBITDAは8期連続最高、11%増益の7760億円。
連結営業利益は7期連続最高、10%増益の5327億円。
その他、大手キャリア、NTTドコモ、KDDI(au)は、NTTドコモは増収減益、KDDI(au)は増収増益となった。
大手3キャリアではNTTドコモのみが利益を減らしている状況である。
今後、スマートフォンの普及と共に、シェア争いが激化してくることが予想される中、ソフトバンクの弱点といわれた「
つながりにくい」という通信の質が改善課される可能性が高くなった。
業績好調のソフトバンクが900メガヘルツ帯を手に入れたことは、今後に向けて大きな追い風になることが予想される。
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naka773】
総務省
http://www.soumu.go.jp/SoftBank ホーム | ソフトバンクモバイル
http://mb.softbank.jp/mb/customer.html2012年3月期 第3四半期 決 算 説 明 会(2011年4~12月期)-ソフトバンク
http://www.softbank.co.jp/ja/design_set/data/irinfo/library/presentation/results/pdf/2012/softbank_presentation_2012_003.pdf