■なぜ東京で「がれき処理」をするのか?
2012年3月3日に宮城県女川町からの「がれき」36トンが東京に到着。
協定による
東京都の「
がれき処理」が開始された。
image from 瓦礫撤去ボランティア(陸前高田市小友町) Japan Quake Reconstruction Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. /東北から離れた東京都でがれき処理を行うことに関しては、今も批判の声は大きい。
「放射能汚染の危険性は無い」という説明はされていても、納得のいかない人たちは多くいるのだ。
共同通信社の自治体に対するアンケートによると、自治体の33%が「現時点では困難」とし、53%が「まったく考えていない」としている。現時点で「受入拒否」の自治体が86%になるということだ。
しかし、東京都は受入た。
これは復興支援に向けた「
英断」なのか「
利権ビジネス」なのかどちらなのだろうか。
そもそも、がれきを送り出す
自治体首長の方でも、「
がれき処理は地元でやるべき」という主張があるのである。
■がれき処理を急ぐ理由はない
2012年2月29日の朝日新聞が報道した「
復興に向けて 首長に聞く」という企画で、
伊達勝身・岩泉町長のインタビュー記事が掲載されている。
そこで同町長は、かれき処理について急ぐ必要はないと明言している。
同町長は、復興支援を急ぐ意味について、
民主党が「
公約に縛られている」ために起きていることだと指摘している。
もともと、
土地は余っているのでがれきの処理を焦る必要はなく、10年でも20年でもかけてやった方が、
地元に雇用が生まれるので望ましいとコメントしているのだ。
地元の思惑とは全く別の政治的な理由でがれきの処理方法が決定したとすれば、東京都は現政権の弱みを利用して、美味しいビジネスを行ったということになるのかもしれない。
【
naka773】

asahi.com:復興に向けて 首長に聞く -マイタウン岩手
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001202290001河北新報 東北のニュース/全国自治体調査 がれき受け入れ86%難色 放射性物質懸念
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/03/20120305t71002.htm