■「女性限定」の意味は?
2012年3月9日、日経BP社は「
週末/在宅スマートフォン・ビジネス起業セミナー」を開催することを発表した。
開催日は4月7日、4月11日、4月18日の3日間、計4回。そのうちの2回が「
女性限定」となっている。
主催の日経BP社では、その内の2回が「
女性限定セッション」であることを発表している。
ビジネスセミナーを受けるのになぜ男女を分けて「
女性限定」セッションを設定しているのだろうか?
どうもワークショップのグループ作りで配慮した結果「女性限定」というセミナーも用意したようである。
しかし、セミナーの段階で男性に気おくれするような女性に「
スマートフォンでの起業」など可能なのだろうか? という疑問は浮かんでくる。そもそも、起業すれば男性も女性も関係ない。
女性顧客限定のビジネスというのもあり得るかもしれないが、「
スマートフォンでの起業」でそのようなものは、私には思いつかない
■スマートフォンで起業
スマートフォンの普及の勢いは確かに凄まじいものがある。
しかし、それが個人の起業チャンスを多く生み出すのかどうかと問われれば、全面的な肯定はできない。
すくなくとも「
誰でも起業できる」といようなハードルの低いものではないであろう。
実際、このセミナーでもワークショップによる討論で、自分たちで何が起業できるかを、考えるというものだ。
本ワークセッションでは事前アンケートを基にチームを構成し、チームでディスカッションをしていきます。同じ起業という目標を持つ仲間と議論しあうことで、見えてこなかった起業までの道のり、自分自身の能力、そして外部から得るべき支援をここで認識することができます。
最低限、他の起業を目指す人たちと議論できるだけのスキルが無ければどうにもなりそうにない。
だから、男性、女性を分けて女性に対し敷居を下げたのではないかと訝しみたくなってしまう。
■企業におけるスマートフォンの活用事例
では、実際にスマートフォンはビジネスの現場でどのように活用されているのだろうか。
みずほ情報総研が2011年10月に発表した「
ビジネスにおけるスマートフォンの活用パターン」ではスマートフォンの8つの長所を上げている。
また、企業におけるビジネスもこのスマートフォンの長所を生かしたものであると分析している。
このようなレポートなどを見ても、スマートフォンで起業といっても、そう簡単ではなさそうだ。
個人で一番手っ取り早いのは、スマートフォン専用サイトのアフィリエイト、またはプログラムの知識があればその開発だろうか。それにしても、スマートフォンだから成功を保証するというものではない。
このような「
スマートフォン起業セミナー」を開いて、人を集めるのが一番儲かりそうなビジネスモデルのような気がする。
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naka773】

あなたもスマホで起業! 週末/在宅スマートフォン・ビジネス起業セミナー
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ttp://expo.nikkeibp.co.jp/startup/ビジネスにおけるスマートフォンの活用パターン
http://www.mizuho-ir.co.jp/publication/report/2011/mhir02_smartphone.html