■小学生と妊娠中の女性が死亡
2012年4月23日に京都府亀岡市で起きた
18歳少年の居眠り暴走事故で10人が死傷した。
少年は
無免許。しかも過去にバイクで無免許運転の前歴もあるという。
1人の少年の分別のない行動が、小学生と、妊娠中の女性の2名が死亡。2名が重体、6名が重軽傷という惨事を招いた。
妻と生まれてくる子どもの命を奪われた夫は「
死んで償ってもらう」という言葉を絞り出したという。
少年の罪状は
自動車運転過失致死傷。
無免許運転と合わせても最大で8年以下の懲役である。専門家の中には18歳の未成年ということも考え5年程度の量刑もあり得るとしている。
これから生まれてくる命と合わせて3人の命を奪ったにしては、あまりにも軽すぎるものとなる。
ツイッターには、拡散している。
悪びれもなく携帯電話をいじっているとして、ネット住民の怒りをよんでいる。
■自動車に免許証と本人認証システムは組み込めないのか?
このような事故が起きると、多くの人が考えることだ。
何気ない私のツイートにも、以下のようなリツイートをしてくれた人がいた。
運転手の顔認識して普通自動車免許の写真と一致しないとアクセル無効にするぐらいのことをしないと RT @naka773: 京都の暴走車、18歳で無免許ですか!(中略します) 自動車は、運転免許を差し込まないと動かないようにできないのですかね?
本人認証システムで最も普及しているのは「
指紋認証」であろうか。
しかも今の免許証には
ICチップが組み込まれている。
これに指紋データを登録し、自動車内には生体認証システムを設置することを義務つけたらどうだろうかと考えてしまう。
■技術的には可能であろうが……
緊急発進が必要な車両以外は、法律で義務付けることはできないのだろうか。
おそらくある程度は今の技術で可能だろう。
「指紋」認証率の問題はどうなのか?
生体認証の中では認証率が高いといわれる「指紋認証」ですら人によっては全く認識できないということもある。
指紋認証のセキュリティルームを使用したことのある人なら経験があるのではないだろうか。
このような技術的な問題は、誤認証をどこまで許容するかとの兼ね合いとなる。無免許運転の抑止ということであれば、セキュリティルームほどの厳密性はいらないだろう。
■無免許運転をシステムで防ぐことを阻むもの
しかし、それよりも大きな力でそれを阻むのはビジネスの論理であろう。
おそらく、メーカーはコスト増加を招くことで拒否するだろう。国内向けの自動車にだけ必須の装置となる。コストアップは免れない。
そして、輸入車には後から改造が必要なる。それは輸入車に対する購入意欲を減退させてしまうだろう。
国が何からの支援策を講ずるというならば話は違ってくるだろうが。
「
無免許運転をシステムで防ぐ」
簡単なようでいて、今まで実現していない。おそらくはそこに至るまでには多くの障害があるのであろう。
自動車は、使い方によっては人を簡単に殺せる道具である。時速50㎞で走る1トンの鉄の塊は銃などよりも恐ろしい武器になる。
それが、分別のない人間の手で簡単に地上を走ることができる。恐ろしいことである。
【
naka773】
Twitter / ギャラリー - 無免許
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https://twitter.com/#!/hamachan342/status/194390933515677696