■金環日食ビジネスの盛り上がり
2012年5月18日、
消費者庁は「
日食観察用グラスの使用についての注意喚起」として、いわゆる「
日食グラス」の性能チェックについて使用者に注意を促した。
5月21日の金環日食に向け、様々な「日食グラス」が販売されている。しかし、その中には十分な性能を持っていない危険なものもあるのである。
既に、デメテル株式会社「日食観賞用グラス」は十分な性能がないとしてメーカーが回収を行っている。
■「日食グラス」の性能チェック
消費者庁では現在回収中のデメテル株式会社「日食観賞用グラス」以外の製品であっても、十分な性能チェックをして使用するように注意を喚起している。
その方法とはどのようなものか? 同庁では以下のように確認すべきポイントを紹介している。
・室内の蛍光灯を見て、一見して明るく、形がはっきりと見える製品
可視光線を十分に減光している製品の多くは、かすかに蛍光灯を確認できる程度の見え方です。
・可視光線や赤外線の透過率が高い製品
安全性の検討材料となる数値として、可視光線で0.003%以下、赤外線で3%以下という目安があります。
・LEDライトなどの強い光にかざした時に、ひび割れや穴が確認できるもの
蛍光灯を見たときの見え方などは一目瞭然である。手持ちの製品の性能に問題がないかどうか、蛍光灯を見て確認すべきであろう。
回収中のデメテル株式会社「日食観賞用グラス」は蛍光灯がくっきり見えてしまっている。
同社としては、またとない
ビジネスチャンスをパーにしてしまったわけである。社内の責任者は辛い思いをしていることであろう。
日食観察用グラスの使用についての注意喚起(製品の確認結果)-消費者庁
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120518kouhyou_2_1.pdf