■新潟市で汚泥リサイクル再開
2012年6月20日、新潟市が、
1キロ当たり100ベクレル以下の放射性セシウムを含む
汚泥のリサイクルを再開したことが報道により明らかとなった。
阿賀野川image from
DSCN4588 / contri市議会6月定例会の一般質問において、元井悦朗・市水道事業管理者が、同100ベクレル以下の汚泥をセメント会社に引き取ってもらう方針を明らかにしたのである。
この方針は3月26日に開催された「
第2回 新潟市水道事業経営審議会」の会議概要の資料でも確認ができる。
1点目の保管量だが、1月31 日現在で3,485 立方メートルを保管している。
ご存じのとおり、浄水場で水を作るときに当然汚泥が出るので、これから順次発生していくが、満願寺浄水場と戸頭浄水場については機械脱水のためコンスタントに発生し、ほかの浄水場は天日乾燥床のため、春先の6月くらいに発生する。
2点目の濃度の検出状況については、戸頭浄水場と満願寺浄水場の機械脱水汚泥の放射性物質の濃度でみると、順次低くなっており、現段階で、信濃川水系の戸頭浄水場で66 ベクレル、阿賀野川水系の満願寺浄水場では233 ベクレルまで低下している。
最後の3点目の有効利用については、具体的な有効利用方法は未定だが、クリアランスレベル以下、ある一定の放射性物質濃度以下については有効利用できるので、現在100ベクレル以下の浄水汚泥は有効利用をしていきたいと思っている。
1月31 日現在、約3,500 立方メートルを保管している。100 ベクレル以上のものが24 年度末までにいくらになるかというと、約1万3,000 立方メートルになる。
そこまでは試算できる。100 ベクレル以下のものは、先ほども説明申し上げたとおり、有効利用を調査していて、今後有効利用していく予定。
従って、1万3,000 立方メートル以上にはならない。25 年度あたりから下がってくるのが見えている。
1 万3,000 立方メートル以上にならないと言い切れるのか。
現在、ずっと下がってきている。信濃川が、60 ベクレルくらいまで下がってきている。一番当初は、2,000 いくつ、3,000 いくつの数字だったが、それ以後はこのような数字は出ていない。
阿賀野川水系はどちらかというと福島に近いわけだが、一番高い時点で3万4,000 とかという数字が出たが、今は233という数字に下がってきている。
そういう変化を見ていて、新潟市だけではないが、県内では、一応山を越えて24 年度にきちんと保管し終えれば、25 年度からはめどが立つかなという見通しになっている。
■汚泥保管の限界が理由か?
同資料によると1月31日現在で3,485 立方メートルの汚泥を保管。24 年度末には1万3,000立方メートルになると予測している。
同100ベクレル以下のリサイクルについては、保管場所の限界を回避するための措置であることが読み取れるが、同資料では
安全性に関しては議論はされていないようである。
尚、同8000ベクレルを超える汚泥に関しては国の法規に従って処分を行っていくとしている。
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naka773】
平成23 年度 第2回 新潟市水道事業経営審議会 会議概要
http://www.city.niigata.lg.jp/shisei/gyoseiunei