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損害賠償は「サービスの対価総額を限度額とする」-ファーストサーバの対応は正しいのか?

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損害賠償は「サービスの対価総額を限度額とする」-ファーストサーバの対応は正しいのか?

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■ファーストサーバの損害賠償はどうなる?
2012年6月20日に顧客のデータ消失という大規模な障害を起こしたヤフー子会社のファーストサーバの損害賠償に対する発表が注目を集めている。

ファーストサーバは今回の障害の原因が自社のミスにあることを認め謝罪を行っている。

ファーストサーバ


しかし、利用者にとっては原因も気になるだろうが、それよりも今後どうしてくれるのか?

損害賠償に応じてくれるのか?という点が気になるところである。

■ユーザーが払った金額が賠償上限
ファーストサーバ側は今回のトラブルに関して、「サービスの対価総額を限度額とする」として損害賠償を行うと発表している。

ファーストサーバ
サービス利用契約約款に基づいて、お客様にサービスの対価としてお支払いただいた総額を限度額として、損害賠償させていただきます。


データ喪失によりビジネスに支障が出るケースもあるだろう。このような機会損失に対する賠償はどうなるのか。

ファーストサーバは「機会損失も含めて請求するが良いか?」と言う質問に対しては以下のように回答している。
誠に申し訳ございませんが、機会損失は損害賠償の対象とさせていただく予定はございません。


■顧客との契約がリスク管理の最後の砦
利用していたユーザーにとっては全く理不尽な言い分に見える。

しかし、このような形で契約を結び利用していたとすると、その契約が優先されてしまうのである。それはすでに判例も出ている。

特にソフトウェアなどは、媒体が別の袋に入っており、契約書が読める状態になっている。そして媒体の入っている袋を破いた時点で契約に同意したとみなしますと書かれていることが多い。

その契約書を確認してみれば分かると思うが、ソフトウェア使用によって生じた賠償の範囲は「購入金額を上限」とするというのが殆どである。

契約書は企業にとって最悪の事態が起きたときに、無制限賠償を避けるための最後の砦になっている。

「情」としてどうか、という問題とは全く別に、企業のリスク管理としては契約を整備すること、その内容をしっかり精査することは必須である。

トラブルが起きたときに最後にどうするか決定するのは契約書になるのである。

ただし、法人対法人で、相手が力のある顧客などの場合、柔軟な対応が行われるケースが無いということはない。

しかし、ユーザーが個人や中小・零細事業者などの場合は、企業にとって契約書が最後の砦である。

naka773

外部リンク

大規模障害の概要と原因について(中間報告) ファーストサーバ サポートWEB
http://support.fsv.jp/info/nw20120625_01.html
[よくあるご質問]ファーストサーバ サポートWEB
http://www.faq2.fsv.jp/faq/question.html
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