■北九州までのがれき輸送費1400万円也
2012年6月6日、
宮城県石巻市の「
がれき」80トンを試験焼却のため
北九州市に輸送した費用が
1400万円であったことが、宮城県の調べにより分かった。
がれきの輸送費は全額国が負担する。つまり税金である。宮城県石巻市から北九州市まで輸送コストをかけてまで全国処理が必要なのであろうか。
これは多くの人が声を上げているように「がれき処理」が「公共事業」となっているからである。
その規模は従来の公共事業と比較しても桁外れに大きい。その利権に群がる自治体が後を絶たないわけである。
「絆」などというキレイごとで全国にがれきをばら撒いているわけではないのだ。税金使うならば、その地域に巨大な処理施設を作ってもいい。
直接、東日本大震災の被害をうけた自治体首長の中にも全国処理に反対の立場をとっている人もいる。
伊達勝身・岩泉町長などはその立場で発言を行っている。
税金を使うならばもっと有効な使い方があるという批判が起こって当然である。この分を被災者の支援に回した方がよほど有意義である。
■年間3万9500トンで輸送コストは?
北九州市では年間3万9500トンのがれきの受入れを計画している。
現在、陸路ではなくコストの輸送コストの低い方法を検討中とのことであるが、東北で発生したがれきを九州まで持ってきて処理するという考え方自体が間違いである。
仮に、今回の輸送単価で計算した場合、
3万9500トンのがれきの輸送コストは
70億円となる。
がれきの広域処理とはコスト面から見ても、本当に意味のない話である。
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naka773】

環境省体発110502003号
http://www.env.go.jp/jishin/attach/no110502003.pdf環境省の災害廃棄物・広域処理政策を批判する
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