■福島第一原発事故後も強力な「原子力ムラ」の呪縛
2012年6月11日に発売された双葉社の「
週刊大衆」にて「
原子力ムラの日本闇の支配と民主党DVD抹殺事件」とする記事がスクープとして掲載された。
あれだけの大参事を起こした
福島第一原発事故。
事故は現在も進行中であり、政府が発表しているように決して終息したものではない。いつ爆発するか分からない巨大な核爆弾を抱え込んでいるような状況である。
4号機燃料プール内の画像海外マスメディアでは「
日本の危機」というよりは「
世界の危機」が進行中であると報道されている。
それでも、
福島第一原発事故の総括ができていない内に、国内の
原発はなし崩しに
再稼働に向け動き出している。
その原動力が「
原子力ムラの支配力」であるという。
そして、記事の主題となっている「
民主党DVD抹殺事件」。この事件も「
原子力ムラの支配力」の力を示すものである。
■民主党DVD抹殺事件とは?
6月5日、民主党の
原発事故収束対策PT(作業チーム)が中心となり議員117名の署名を集め、「大飯原発」3号機、4号機の再稼働に対し慎重な判断を求める文書を提出した。このことは、各マスコミも報道している。
原発推進派である
前原誠司政調会長、
仙谷由人政調会長代行が、この署名を完全に無視したというのである。
原発事故収束対策PTは荒井聡元国家戦略担当相が中心となり動いている。
同チームは、福島第一原発事故を反省する教材としてドイツのテレビ局が制作した「
フクシマの嘘」という番組の日本語訳の付いたDVDを教材にしようとしたのである。
「
民主党DVD抹殺事件」とはこの動きを、
前原誠司政調会長、
仙谷由人政調会長代行が潰したという事件である。そして、その背後にあったのが「原子力ムラ」の強力な働きかけであったというものだ。
フクシマの嘘「フクシマの嘘」冒頭で、原子力ムラについて言及している部分がある。彼らは安全性を無視し、経済性優先であること。そして彼らの構成メンバーは以下の者であると。
原子力ムラは東電、政府、そして大学の学者たちでできています。
この「
フクシマの嘘」は日本の「
原子力ムラ」の欺瞞を真っ向から批判する内容になっているため、教材DVDとなることは無かったというのである。
その他、同記事では日本の原発行政の絶望的な状況について取材された記事となっている。興味のある方は「
週刊大衆」を手に取ってみてはどうだろうか。
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naka773】
株式会社双葉社 | 週刊大衆
http://www.futabasha.co.jp/magazine/taishu.html添付資料 8-8 福島第一4号機 使用済燃料プールの状況調査
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images東京新聞:民主「慎重」117人分提出 再稼働問題 小沢元代表らの名も:政治(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news