■活断層ボーリング検査で重要な配管にダイヤモンドピット!
2012年7月9日、
日本原子力発電が福井県に持つ「
敦賀原発2号機」で重要な地下配管に穴をあける事故が発生したことが明らかとなった。
事故がが発生したのは7月6日。現在「
敦賀原発2号機」では地下の活断層調査を行っており、その調査の過程で誤ってボーリングで使用する
ダイヤモンドピットを配管の直撃させたのである。
■原発の配管MAPもないのか?
日本原子力発電では事故の概要を簡単に説明しているだけである。
<概要>
敦賀発電所破砕帯追加調査の一環として実施している構内のボーリング作業において、7月6日14時頃、地下に埋設されている2号機循環水※1配管にボーリングロッドが接触し、当該配管を損傷させる事象が発生しました。
2号機は現在第18回定期検査中であり、当該系統は停止中で水抜きされているため、損傷箇所からの海水等の流出はありません。
また、当該系統は放射能は含まれておらず、本事象による周辺環境への影響はありません。
今後、原因を調査するとともに、必要な対策を講じてまいります。
※ 1:タービンを回転させた後の蒸気を水に戻すために,冷却用の海水を供給する系統。
内径:4.2m 肉厚:約26mm 材質:炭素鋼(SS41)
「
今後、原因を調査するとともに、必要な対策を講じてまいります。」としているが、重要な原発の地下配管のMAPが存在しないのだろうか。
年中行われているガス管工事ですら穴が開いたという話はあまり耳にしない。
原発という安全性が重要視される施設で、しかも
機循環水配管という原発の冷却の根本に関わる配管をドリルでぶち抜くという管理体制は疑問を持たざるを得ない。
原発は定期点検中なので影響はありませんでしたで済む問題ではないのである。
日本原子力発電は、「
敦賀原発2号機」のまともな「地下配管MAP」すら持っていないのか?という疑念が高まる。それとも、MAPがあったがオペレートをミスしたのであろうか?
早急なる、原因の究明と発表が行われることを望む。そのままこの話は、無かったことになるということが無いように。
【
naka773】
敦賀発電所2号機の循環水配管の損傷について
http://www.japc.co.jp/tsuruga-chousa/pdf/press