■材料がもったいないので海水注入待った!
2012年8月8日、東京電力の問題発言がまたしても明らかとなった。
東京電力が公開している「テレビ会議録画映像」により、福島第一原発事故発生直後の3月13日、現場で冷却のための海水注入を準備していた
吉田昌郎所長に対し本社側が待ったをかけていたことが分かったのである。
海水をかけてしまうと
材料が腐食し廃炉になってもったいないというのが、当時の
東電本社の見解であったのだ。
■切迫する現場と悠長な本社
本社側からはいきなり海水ではなく真水で冷却できないかと打診する人が出ている。
要するに海水に含まれる塩分により原子炉がダメになって使えなくなることが「もったいない」ということなのである。
吉田昌郎所長は時間的な余裕がないことを主張する。しかし、これに対し東京電力本社の復旧計画策定担当者から、真水であれば後から施設が使えると問い返す言葉が出たのである。
現場の切迫した状況を当時の本社側が全く把握していなかった様子が分かる。
そして、事故から1年半以上が経過した、今でもそのような東京電力の体質はに変わった様子はない。
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naka773】
東京電力ホームページ
http://www.tepco.co.jp/index-j.html