■日本のメーカー沈没寸前
2012年8月16日、
シャープが東京本社ビルを売却し、資金を確保する方針であることが報道により明らかとなった。
売却の対象となるのは
市ヶ谷のシャープ本社、市ヶ谷ビル、
千葉市幕張新都心の幕張ビルである。
市ヶ谷のシャープ本社image from
Lombrosoシャープは業績不振により株価が急落。先日リストラ計画も発表されている。
■NECも大苦戦
苦戦をしているのはシャープだけではない。
NECも7月20日には株価が100円を割り込んだ。
ITバブルの2000年には3450円までいった株価が30分1にも満たない価格まで落ち込んだのだ。すでに同社は1万人規模のリストラ計画を進行中だ。
また、半導体大手ルネサスエレクトロニクスの経営不振のため175億円の保証金をだし、同社の経営から逃げ切れなかったのも影響しているようだ。
■円高と電力不足が日本メーカーを沈没させる
パナソニックはリストラにより2012年4~6月期の連結決算は128億の黒字となった。
しかし、7月以降の見通しは暗いとしている。同社は2011年度には
7722億円の巨大な赤字を出している。
日本メーカーは生産を海外に移している。
経済産業省が6月5日に発表した「2012年版ものづくり白書」ではアジア地域を中心に海外への生産移転を行っている状況が明らかとなっている。
現在
円高と
電力不足が日本メーカーの大きな足かせとなっているのである。
福島第一原発事故に端を発する電力供給の問題は、日本メーカーをかなり追い込んでいる一因となっていることは確かなようだ。
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naka773】
経済産業省のWEBサイト / Ministry of Economy, Trade and Industry
http://www.meti.go.jp/シャープ株式会社
http://www.sharp.co.jp/パナソニック商品情報 | Panasonic
http://panasonic.jp/NEC(Japan)
http://jpn.nec.com/