■週刊朝日の炎上ビジネスは成功か?
2012年10月18日、朝日新聞社の100%子会社である朝日新聞出版が「
週刊朝日」の掲載記事に対し謝罪を行った。
問題の記事は「
週刊朝日」2012年10月26日号に掲載された佐野真一氏の「ハシシタ 奴の本性『第1回「パーティーにいた謎の人物と博徒だった父」』と題する連載記事の1回目だ。
週刊朝日編集長名で「同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました。橋下市長をはじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」とする謝罪文書を発表。また、次号にお詫び文を掲載するという。
この件では、橋下徹大阪市長は自身に対する出自・DNAに対する攻撃を批判していたが、謝罪文では冒頭に「
同和地区を特定したこと」を上げている。
「
多くのみなさまにご不快な思いをさせ」という点からも、橋下徹大阪市長ではなく、別方面からの圧力がかかったとも推測される。
朝日新聞やその子会社にとって「人権」とは道具であり、攻撃したい相手があれば無視してもいいものだったのだろう。
「人権ビジネス」であり金儲けの手段であっただけだ。
■次号の週刊朝日は売れるはず
今回の佐野真一氏の記事は、
朝日新聞や週刊朝日がいつも主張する「
人権」とは真っ向から対立するものである。
それでも、掲載されたのはそれが売れるからであろう。当然、左派よりの空気のある朝日系の社内には
橋下徹大阪市長や同市長が率いる「
維新の会」を面白く思ってはいない。
その攻撃が主な目的であるとしても、まず「
雑誌が売れるか」かどうかという判断が大きく存在する。
橋下徹大阪市長の攻撃には失敗したかもしれないが、「
雑誌が売れるか」という面では成功だろう。
次号は間違いなく売れる――。
親会社に天下の朝日新聞をもつ週刊誌が「
炎上ビジネス」というゴシップ誌のような手法を使った結果であるが。
■維新の会は息を吹き返すか?
今回の
週刊朝日の
橋下徹大阪市長への攻撃はとん挫した。
そもそも、ここで攻撃などしなくとも、橋下徹大阪市長や維新の会はじり貧状態で、支持率も落ちていた状況なのである。
この週刊朝日のゴシップ誌並みの攻撃は、かえって橋下徹大阪市長や維新の会が息を吹き返すきっかけになるのかもしれない。
少なくともしばらくは、橋下徹大阪市長への注目は更に高くなることであろう。
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naka773】
朝日新聞出版 最新刊行物:雑誌:週刊朝日:週刊朝日 2012年10月26日号
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14316