爆弾探知機
タイ政府は16日、同国軍などが英グローバル・テクニカル社から購入した装置(GT200)、テロ対策などに使っていた爆弾検知機が
全く効果がないとの実験結果が出たと公表した。先程英国製の爆弾検知機で、イラクに対して全く効果の無い製品を販売したとして、別の企業(ATSC)の経営者が詐欺容疑で先日逮捕されている。
タイのアピシット首相がCNNに語ったところによると、軍と専門家により実験を行った結果、爆弾の検知率は20%にとどまり、単純な抜き打ち検査を実施した場合の25%を下回ったそうだ。
会社のコメント
タイではこの装置に
2000万ドル(
約18億円)以上を支払って約700台を購入したそうだ。今回の結果を受け、政府は同社へ法的措置を検討しているという。
同社はマスコミの取材に電子メールで答え、「タイ政府による実験の結果に驚いた。独立機関が実施したほかの実験や、
世界各地の多数のユーザーの声とは完全に食い違っている」述べているそうだ。又、実験報告を厳密に確認するまで、これ以上のコメントは控えると述べているそうだ。
爆弾探知というニッチな分野においても、詐欺をしてまで成功を得ようとしてもうまくいかないのが実情である。
グローバル・テクニカル社