NICTの支援策の一環で
1月に両国で行われた「情報通信ベンチャービジネスプラン発表会」にて、
㈱ファンタジスタの『電子書籍投稿〜配信サービス「
mixPaper」』が審査委員優秀賞を、また
三三㈱の名刺クラウドサービス『
Link Knowledgeが会場賞を受賞した。
これは、
独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)が情報通信ベンチャー支援策の一環として、企業にビジネスプラン発表や製品・サービスPRの機会を提供し、資金調達、業務提携、営業促進等のビジネスマッチングの促進を図ることを目的に行っているもの。
選ばれた企業は?
ファイナル進出企業に選ばれた情報通信ベンチャー企業5社から、審査委員が事業の新規性、実現性、市場性などの審査基準に基づいて選考し審査委員優秀賞を、また来場者によるアンケート(最も優秀だと思われた(もしくは興味を持った)ビジネスプラン)にて、会場賞を選定した。
㈱ファンタジスタの栗原社長は、「mixPaperは、地方の小さな企業が全国、そして世界へチャレンジするための武器として始めたサービス。今回の受賞は、自信を持って前進して行けという強いエールをいただいたと思う。今後、賞の名に恥ぬようより一層精進したい」とコメント。
また、三三㈱の寺田社長は、「”名刺を資産に変えて収益を最大化する”をコンセプトに、クラウドサービスLink Knowledgeを提供する。貴重な営業資産でありながら有効活用されていない名刺を元に、売上機会を最大限に拡大し、顧客の収益をいかに最大化するかという点に注力して、日々サービスを展開する。最新の技術とビジネスモデルの革新性、そして何より実用性に基づき、社会に新たな価値を提供し続けていきたい」という。
三三㈱の起業経緯など
寺田氏は1999年慶応大学卒業後、三井物産株式会社に就職。情報産業部門に配属されたのち、米国シリコンバレーに赴任。帰国後、事業の立ち上げなどを経験し、2007年に同社を退社して4人の創業メンバーとともに三三㈱を設立し、社長に就任した。
経営者である父親の影響もあって、幼少の頃からいつかは起業したいと思っていた。大学卒業後、前職の三井物産に入社したのも将来の起業を考えた上での選択。まず起業ありきで、何をビジネスにするかをいくつか持っていたアイデアの中から考えていったという。
Knowledgeは、小さなスキャナー1台と専用のアプリケーションだけで、入力の手間も無く、名刺管理、顧客管理・CRM、営業管理・SFAを実現する SaaS型ソフトウェアで、名刺をWEB上でデータベース化し、人脈を可視化するすことによって、営業情報の共有・管理やマーケティング等につなげ、ビジネスの可能性を広げることを目指すものとのこと。