安定供給
富士フイルムは
三菱商事や医薬品卸大手の東邦ホールディングスと資本・業務提携して、医薬品の開発や販売を手掛ける富士フイルムファーマ株式会社を4月に設立すると発表した。新会社、富士フイルムが80%、三菱商事が15%、東邦HDが5%を出資して設立される。2014年度に新会社の売上高500億円を目指す。新会社では高品質で信頼性の高い、医薬品を医療機関に安定供給する。
抗がん剤開発も
後発医薬品の販売や新薬の実用化に着手して、自社で
抗がん剤など新薬の開発も行う考えだ。また、医療分野で幅広いライフサイエンスビジネスを推進し、国内外の製薬会社・原薬メーカーとの強いネットワークを持つ三菱商事と提携し、高品質な原薬を低コストで入手できる体制をつくるとしている。
販売網を完備
富士フイルムは
富山化学工業を買収して、医薬品事業に参入したが、開発した製品は富山化学と
大正製薬との共同出資会社が販売する形となっていたため、富士フイルムは自社の販売網が課題になっていた。