何かとストレスの溜まり易い現代社会、精神疾患となる人が増え、心のケアをする専門家が求められている。
そんな中、2年前に心理カウンセリングルーム「
心の森のカウンセリング」を立ち上げた代表の小森純子氏は、
悩みを抱える人と一緒になって考えたいという想いから開業したという。(注:当記事は、埼玉県創業・ベンチャー支援センターのメルマガ 2010/3/19送信分 vol.91より引用した)
夢を諦めずに起業
中学の頃から独立を考えていたという氏は、その経緯について、
短大で幼児教育を学び幼稚園に就職したが、独立したいという夢を捨てきれずベンチャー企業に転職。そこで経営ノウハウを学べたが、朝から深夜まで心身ともにつらい毎日だった。
一旦、保育園に非常勤保育士として就職し、自身の『生きやすさ』を求めていました中、心理学に出会い、働きながら心理カウンセラー養成学校に通い、心理カウンセラー、アートセラピスト(絵画療法士)、交流分析士などの資格を取得した。
その後、埼玉県創業・ベンチャー支援センターに、会計処理の方法やホームページの作成について相談し、立ち上げた。
とのこと。
あくまでも自己の夢に向かって突き進み、初志貫徹を図ったというところか。
県の教育相談員・カウンセラー・講座など
そして現状については、
現在、埼玉県教育委員会の教育相談員として、毎週、保護者の方や子どもを対象に、子育ての悩みやいじめ・不登校の心のケアに対応している。
また、さいたま新都心・北浦和の2箇所での個別来談カウンセリングの他、訪問カウンセリング、毎月1回の無料講座、親子が楽しむアートセラピー講座、自己発見講座などを実施している。
といい、すっかり事業が定着しているようだ。そして、
カウンセリングでは、相談者の方々に先生が”教える”ではなく、同士になり”一緒に悩み考える人”として接している。「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分だけ」をモットーに、「生きづらさを生きやすさに変える」きっかけづくりの手伝いをしている。
と独自の対処法を語っている。
事業継続には、自己管理と向上努力が大事と
また、事業を行う上での課題については、
「自己管理」と「新しい顧客開拓」の2つ。心を扱う仕事は、自分が安定していることが一番大切なことだと思う。やりたいことを仕事にしているから、自分の限界がわからなくなるほど頑張りすぎて、体調を崩してしまったことがあり、自己をコントロールすることの大切さを感じた。常に自問自答を続け、もやもやしたものの根源を探り、自己一致を心掛けている。また、スーパーバイザーからの教育分析(自分のカウンセリング)・指導・助言を頂くと共に、専門家としての資質の向上に努めている。
といい、自己管理と向上努力の大事さをポイントに挙げる。
つぎの狙いは法人を対象と…
そして、今後の展望を聞くと、
もう1つの課題である「新しい顧客開拓」として、法人対象のセミナーやカウンセリングを考えている。とは言っても、営業先へのアプローチは難しいものがある。手作りの企画書を作成し、商工団体等に対して、経営者向けカウンセリングや経営者向けセミナーの提案をしているところ。今、人と人とのつながりの大切さを痛感している。ベンチャー企業で培った経験をもっと活かしたいと考えている。
といい、戦略も明快だ。
心のケアは、これからの社会が求めるビジネスといえそうである。
「心の森のカウンセリング」
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