通販事業を統合かつ分社化し、集中・効率化
大丸と松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングは、ネット販売を手掛ける新会社を9月に設立する方針を明らかにした。
両百貨店や子会社などが個々に行っていたネット販売やカタログ通信販売の事業を統合かつ分社化することで、これまで分散していた経営資源を集中し、効率化を図るという。
本業の方が消費不況で苦戦続きのため、顧客の購入時間に制約がなく価格競争力もあるネット販売事業を強化することで、新たな収益事業として育てたい意向だ。
これまで、ウェブ通販推進部の運営する通販サイト「大丸ウェブショッピング」、店頭で扱っていない化粧品の専門通販サイト「マルコレ」のほか、子会社である大丸ホームショッピングもカタログ通販や通販サイト「Dモール.jp」を運営するなど、グループ内で事業が重複していたもの。
百貨店のネット販売、ますます激化!
なお高島屋、阪急阪神百貨店、近鉄百貨店なども既にネット販売を始めているが、会社を設立して本格参入するのは珍しいという。
各社とも成長分野と見込むだけに、今後ますます競争が激化しそうだ。
J・フロントリテイリング