子ども手当見直し問題に言及
2011年5月1日に放映されたフジテレビの朝の報道番組「新報道2001」に出演した、玄葉光一郎国家戦略担当大臣(民主党政策調査会長・衆議院議員)が注目すべき発言を行いました。
玄葉光一郎国家戦略担当大臣は、
「所得制限は、やはり理念にかかわる部分ですね。つまり、控除から手当へということと、子どもはどんな環境に置かれようともですね、え~、やはり、同じように社会全体で育てるというのは、一つの理念ですから、あの~、ここは私は大事にしたいと思っています。」
と子ども手当の所得制限について慎重な考えを示しました。
なお、2011年4月29日、民主党および自由民主党(自民党)と公明党の3党の間では、「平成23年度第1次補正予算等に関して」と題した合意文書を取り交わしています。
(画像は、衆議院議員・玄葉光一郎オフィシャルウェブサイトトップページ)
子どもを社会全体で育てるという理念について、自民党・石破氏が言及
そして、同じく5月1日の「新報道2001」に出演していた自由民主党・石破茂政務調査会長(衆議院議員)が、注目すべき発言をしました。
<自民党・石破政調会長発言>
「子どもを社会全体で育てていくっていう、そういう理念は共有するべきとこもあります。だけど、そこは、一律にお金を配ることではなくて、例えば、保育所、朝早く出かけなきゃいけない、夜遅くまで働くなかなきゃいけない、そういうお母さん。あるいは、子どもが熱を出しちゃったと、会社休まなきゃいけないな、そう思っているお母さん。そういう人に対して、もっと保育所をね、充実させる。お金よりも、そういうような施設をきちんとする。人の手当をきちんとする。そういう方が大事ではないかと私たち(自民党)は思っています。」(2011年5月1日放映・フジテレビ「新報道2001」内にて)。
石破自民党政調会長の発言を聞く限り、子育て支援政策について自民党は、子ども手当のような個人に対する現金支給より、保育所の建設推進や保育関連産業の支援をより推し進めるべきだと考えているもようです。
子ども手当見直し問題は、子ども関連ビジネスに関わる人などにとっては、事業に大きな影響を及ぼすとみられます。よって今後は、野党の自民党や公明党、および与党の民主党による具体的な政策協議が、どのように進むかが注目されます。

民主党
http://www.dpj.or.jp/公明党
http://www.komei.or.jp/自由民主党(自民党)
http://www.jimin.jp/index.htmlフジテレビ「新報道2001」(フジテレビサイト内)
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shin2001/index.html衆議院議員・玄葉光一郎オフィシャルウェブサイト
http://www.kgenba.com/衆議院議員・石破しげるオフィシャルサイト
http://www.ishiba.com/