東京大学 d.lab × 松尾・岩澤研究室 受講無料の新講座「AIと半導体」8月開講
2025年7月11日 松尾研 AI Community
東京大学のd.labと工学系研究科 松尾・岩澤研究室は、AIと半導体の両領域にまたがる知識を備えた人材の育成を目的とした、無料オンライン講座「AIと半導体」を2025年8月1日より開講いたします。本講座は、AIの処理構造やライブラリに関するソフトウェア的理解と、それに最適化された半導体アーキテクチャの設計技術を体系的に学ぶ、全9回のプログラムです。対象は学生全般および30歳以下の若手エンジニアで、Pythonの基礎的な経験と深層学習に関心のある方を想定しています。前半ではAIの基礎と応用、後半では半導体設計やコンピュータアーキテクチャを学び、最終的にはFPGA(構成を自在に変更可能な回路)を用いた大規模クラウド演習を予定しています。
開講の背景
本講座は、約一年前に松尾・岩澤研究室と電気系工学専攻が実施したワークショップを契機に構想されました。世界の大手テック企業が自社専用の半導体の開発に取り組む中、AIと半導体の戦略的な連携は避けて通れないテーマとなっています。
講座に先だち、2025年7月4日に開催された特別座談会では、監修者である小菅敦丈 先生(東京大学 d.lab)と岩澤有祐 准教授(東京大学 松尾・岩澤研究室)が、講座設計の背景と社会的意義について以下のように語りました。
「NVIDIAが成功したのは、AIの研究領域からハードウェア設計まで一貫して理解し、AIの特性に合わせたチップ設計ができる人材と組織を持っていたから。国内においても、そうした人材の育成が急務です」(小菅敦丈 先生)
「AIの進化には大規模な計算リソースが不可欠であり、わずか10〜20%のハードウェア効率化でも大きな経済的インパクトをもたらす。AIの仕組みを理解することが、次に必要とされるハードウェアを見極める鍵となる」(岩澤有祐 准教授)
本講座は、そうした時代に応えるべく設計されたものであり、AIと半導体両面に通じた人材の育成を目指しています。当日の座談会では、AIと半導体の現在地とその将来像について、最前線の知見が交わされ、大変有意義な機会となりました。座談会に関する詳しい内容は、関連する記事にも掲載されていますので、ぜひご覧ください。
AIと半導体講座事前座談会レポート:
https://x.gd/kpgYN
講座に関しての詳細はこちらから:
https://x.gd/LnD1d
受講について
本講座は、毎週金曜17:00〜19:00にライブ配信されるオンライン形式で実施されます。受講者は自宅などからPCやスマートフォンを通じて参加することができ、講義中にはリアルタイムで質問を投稿することも可能です。なお、公開講座のため大学から単位の付与はありませんが、修了者にはクローズドなコミュニティへの参加権や、今後開催される各種交流イベントの案内など、継続的な学びとつながりを支援する機会が提供されます。
講座概要
講座名:松尾・岩澤研究室 dlab共催「AIと半導体」講座 2025 Summer
開講期間:2025年8月1日(金)~10月3日(金) 毎週金曜 17:00〜19:00
実施形式:Zoomによるオンライン講義(全9回)+ クラウド上でのFPGA演習
申込締切:
- ID登録締切:2025年7月16日(水)10:00
- 申込締切 :2025年7月18日(金)10:00
受講対象:
- 高校生・大学生・大学院生(国内外問わず)
- 社会人(2025年8月1日時点で30歳以下の若手エンジニア)
申込方法:
https://x.gd/LnD1d よりアカウント作成とお申し込み
松尾・岩澤研究室について
ホームページ:
https://weblab.t.u-tokyo.ac.jp/
お問い合わせ先
その他の疑問点などは下記のフォームよりお問い合わせください:
https://weblab.freshdesk.com/support/home
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