サイエンスアゴラ2025で科学技術の持続的な発展に向けて対話の場日本科学振興協会「信頼される科学、活躍できる研究者へ」
2025年9月13日 NPO法人日本科学振興協会
日本科学振興協会(JAAS)はサイエンスアゴラ2025において、シンポジウム「信頼される科学、活躍できる研究者へ」を実施いたします。本シンポジウムは、研究者が安心して挑戦し続けられる環境の整備を通じて、社会課題の解決や知的探究を促し、豊かな未来社会の実現を目指すものです。政・官・学・民の多様な立場から識者を招き、参加者との対話を通じて、現場の声を政策や制度に反映させることを目指します。現在策定中の「第7期科学技術・イノベーション基本計画」にもつながる議論を展開し、研究現場の知恵と社会の期待を結びつけます。日本科学振興協会(JAAS)は、本企画を通じて、科学と社会がともに未来を築くための希望と戦略を、皆さんとともに描いていきます。
■□企画概要■□
信頼される科学、活躍できる研究者へ ―研究力強化と研究倫理から考える、次世代人材が輝く未来の創出
(日時) 10月25日(土) / 10:30~15:00
・科学への信頼(研究公正)10:30~12:00
・日本の研究力を再生する(人材育成)13:30~15:00
(会場) 日本科学未来館7F 未来館ホール
サイエンスアゴラ2025で、JAASが挑む2つの問い。「研究力の低下、どう立て直す?」「不正のない科学、どうつくる?」 未来の科学の姿を、今ここから一緒に考えませんか?
■□企画内容■□
セッション1)科学への信頼(研究公正)10:30~12:00
トランプ政権では科学研究支援が大幅にカットされようとしており、また反ワクチン運動の旗手の一人が厚生部門のトップに就任しました。日本においても、科学に対する信頼が揺らいでいることは、原発事故や新型コロナのパンデミックの際に浮き彫りとなりました。この問題に対する特効薬はありませんが、科学の社会への融和を目標とした取り組みを続けることが大切です。このセッションでは、パネリストから科学コミュニケーションの重要性、科学コミュニケーションの実践についてお話しいただき、社会と研究者のミスコミュニケーションが生じる理由、身近な場における科学との付き合い方といったトピックについて意見交換します。
<演者>髙橋 明子(千葉大学)、詫摩 雅子(科学コミュニケーター)、田中 智之(京都薬科大学、JAAS)、田中 幹人(早稲田大学)、堀口逸子(慶應義塾大学)
セッション2)日本の研究力を再生する(人材育成)13:30~15:00
トップ10%論文の比率の低下など、近年、日本の研究競争力は著しく低下し、世界的プレゼンスが失われつつあります。その背景には、研究資金の過度な選択と集中や、改正労働契約法の影響による有期雇用の常態化など、研究人材を取り巻く環境の悪化が挙げられます。とりわけ若手研究者にとって雇用の不安定さは深刻であり、長期的な視点に立った研究の継続やキャリア形成が困難となっています。研究の基盤を支えるのは人材であり、その育成と処遇改善なくして日本の科学技術の再生はあり得ません。博士人材がアカデミアのみならず産業界・官界においても力を発揮できる社会の実現に向けて、制度改革と政策支援の在り方を多角的に議論します。
<演者>磯谷 桂介(中部大学) 、市川 衛(武蔵大学)、大野 敬太郎(衆議院議員)、金井 良太(株式会社アラヤ)、古川 哲史(東京医科歯科大学)、三輪 秀樹(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター、JAAS
■サイエンスアゴラ2025
開催日程: 2025年10月25日(土)・26日(日)10:00〜17:00
会場:テレコムセンタービル、日本科学未来館(東京・お台場青海地区)
公式サイト:
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2025/
主催: 科学技術振興機構(JST)
■特定非営利活動法人日本科学振興協会(Japanese Association for the Advancement of Science)
分野、組織、職種・職階、国籍・民族、世代の垣根を超え、あらゆる人々が参加することのできる組織を目指して、日本科学振興協会(略/通称:JAAS、ジャース)が設立されました。日本の科学の明るい未来のためには、科学の振興に意欲を持つ多様な立場の人々が対話・協働する必要があると考えています。
住所:〒116-0011 東京都荒川区西尾久7-12-16 株式会社ソウブン・ドットコム内
TEL:03-3893-0111
E-mail: info@jaas.science
公式サイト:
https://jaas.science/aboutus/
X:
https://x.com/jaascommittee
提供元:
valuepressプレスリリース詳細へ