「五十嵐威暢さんのメモリアルの会」実行委員会(発起人:竹尾稠(株式会社竹尾 代表取締役会長))は、世界的なグラフィックデザイナー・彫刻家として活躍し、2025年2月に逝去された五十嵐威暢氏の追悼展「Memorial ONE DAY ONE SHOW Takenobu Igarashi」展〔会期:2025年9月24日(水)10~15時〕一日限定で開催します。開催にあわせ五十嵐氏の代表作であるアルファベット彫刻「AtoZ ポストカード」が世界に向けて発売されます。
五十嵐氏は、多摩美術大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校でデザインを学び、1970年代よりグラフィックデザイナーとして国際的に活躍しました。後年は彫刻家として人々の日常に寄り添う作品を数多く手がけ、ジャンルを超えて豊かな表現世界を築きました。本展では、五十嵐威暢アーカイブ所蔵による貴重なグラフィック作品や彫刻作品をご覧いただき、こうした半世紀以上にわたる五十嵐氏の創作の軌跡を紹介します。
展覧会タイトルに付された「ONE DAY ONE SHOW」は、1976年に発足したデザイナーらによる集団/場である「東京デザイナーズ・スペース(TDS)」が開催した、会員による一日限りの個展シリーズの名前に由来します。「ジャンルを越えたデザイナーたちのコミュニケーションの場」を志向した彼らは、展覧会を通じて親睦を深め、互いに刺激し合いながら、日本の芸術の未来を切り拓いていきました。五十嵐氏は、その設立メンバーの一人であり、生前、仲間たちとの公私にわたる思い出の数々を折に触れて語ってくれました。かつてTDSがあったAXISビルで行われる本展が、皆さまとともに五十嵐氏を想い、そして、新たな交流が生まれる場となりましたら幸いです。
会場では五十嵐威暢氏の遺影を飾り、皆さまのご志によるお花を供えさせていただきます。あわせて、五十嵐氏への追悼メッセージも受け付けております。
供花のお申し込みや追悼メッセージの詳細につきましては、下記リンクよりご確認ください。
https://takenobuigarashi.jp/memorial-tokyo/
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会場内では、五十嵐氏の代表作であるアルファベット彫刻の「AtoZ ポストカード」が世界に向けて発売される他、1点ものの貴重な作品や様々なプロダクト、書籍などもお求めいただけます。
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*プリンスギャラリー東京・紀尾井町でも五十嵐氏の彫刻がご覧いただけるのとプロダクトもお求めいただけます。
https://www.princehotels.co.jp/kioicho/facility/shop/
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タイトル:Memorial ONE DAY ONE SHOW Takenobu Igarashi
会期:2025年9月24日(水) 10:00-15:00
場所:AXIS Gallery 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 4F
03-5575-8655
https://takenobuigarashi.jp/contact/
入場料:無料
公式サイト:
https://www.axismag.jp/axis_forum/675275.html
主催:「五十嵐威暢さんのメモリアルの会」実行委員会
協力:株式会社竹尾
株式会社中川ケミカル
金沢工業大学 五十嵐威暢アーカイブ
一般社団法人 五十嵐威暢美術館かぜのび
発起人:竹尾稠(株式会社竹尾 代表取締役会長)
実行委員:竹尾香世子(会場グラフィックデザイン他)
小沼訓子(カッティングシート施工及びケータリングコーディネート他)
岡野祥子(ウェブサイトデザイン)
野見山桜+鯉沼晴悠(作品展示)
羽田麻子
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五十嵐威暢 Takenobu Igarashi
彫刻家・デザイナー (1944-2025 北海道滝川市生まれ)
多摩美術大学卒業、UCLA大学院を修了。グラフィックデザイナーとして活動していた1970年代半ば、アクソノメトリック図法によるアルファベット作品を発表し世界的に注目される。1979年にはスイスのデザイン誌Graphisが最初の個人特集記事を掲載し、1998年までに計5回の特集が組まれた。
アイデア誌別冊「アメリカ西海岸のグラフィックデザイナー」をはじめ、「世界のトレードマークとロゴタイプ」全3巻など数多くのデザイン書を自ら企画、取材、編集、レイアウト、デザインし海外の優れた事例の紹介に努めた。また、国内外のクライアントのために多くのVI計画を作成。代表作に、サントリーホール、明治乳業、王子製紙、ノーリツ、多摩美術大学、JRタワー(札幌)、サミットストア、三井銀行、PARCO PART3、カルピス食品工業などがある。
1980年代にはアルファベット彫刻を手がけるようになり、プロダクトデザインの分野にも進出。ニューヨーク近代美術館のグラフィック、プロダクトを制作。同館のためにデザインした8年間におよぶ立体的数字によるカレンダーは、代表作のひとつとなった。80年代末からは日本各地の地場産業を応援。それらの技術を駆使して開発した一連のプロダクト(YMD)が、欧米のミュージアムショップやデザインストアで販売された。1980年には国際グラフィック連盟(AGI)に推挙され会員となる。83年から89年まで同会の理事(IEC)を二期6年間務めた。
後進の育成にも積極的に関わり、千葉大学、カリフォルニア大学(UCLA)で教職を、多摩美術大学美術学部二部(現、造形表現学部)の創設に参加。我が国初となるコンピューターによるデザイン教育の基礎づくりに参画し、初代デザイン科学科長を務めた。1988年、アスペンデザイン会議へHallmark Fellowとして招かれ、最終日最後のプログラムとして大テント会場で講演し、満員の聴衆の喝采を浴びた。
1994年、25年間にわたるデザイナーの活動を中止し、ロサンゼルスへ本拠を移して彫刻家へ転身。大理石を彫り、やがて木と土(テラコッタ)に出会い、2004年6月に帰国。近年は日本各地の公共空間に多くの彫刻やレリーフを制作。太郎吉蔵デザイン会議(2007年~2020年)を企画し、従来とは異なる視線でデザイン活動も行う。
代表作はニューヨーク近代美術館をはじめ、世界30カ所以上の公立美術館に永久保存され、竹尾アーカイヴズには多くのグラフィックデザイン作品が、2023年、金沢工業大学内にオープンした五十嵐威暢アーカイブには5000点を超える作品や資料を寄贈し、理工系の学生や一般の方に企画展示が公開されている。個人作品集は現在までに、日本、中国、韓国、ドイツ、スイス、英国、米国で出版され、グラフィックとプロダクトのデザイン及び彫刻家としての活動に対して、外務大臣表彰、勝見勝賞、毎日デザイン賞、IFデザイン賞、グッドデザイン賞、北海道文化賞などを受賞している。
新十津川町応援大使、多摩美術大学名誉教授。北海道新十津川町のアトリエ・ギャラリー「五十嵐威暢美術館かぜのび」で2024年まで制作を続ける。
2025年2月12日 進行性核上性麻痺のため札幌市の病院で死去。80歳。
五十嵐威暢美術館かぜのび
https://takenobuigarashi.jp/kazenobi/
五十嵐威暢アーカイブ
https://igarashiarchive.jp/
竹尾アーカイヴズ
https://www.takeoarchives.com/archive-collection/2/
https://www.takeoarchives.com/archive-collection/moma/
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最後になりますが、本年開業50周年を迎える、札幌PARCOでも北海道出身、五十嵐威暢氏の追悼企画展「A–Z Homage to Takenobu Igarashi」展〔会期:2025年10月4日(土)~11月10日(月)〕を開催します。
開催にあわせ五十嵐氏の最後の遺作「earth wall clock」が世界に向けて発売され、アルミ枠のdesignshop限定版が札幌PARCO展のみで会期中に先行販売されます。
企画展の詳細はこちら
https://sapporo.parco.jp/event/detail/?id=34310
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