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静岡福祉大学とペンシルが産学連携を強化、メタバースなどオンラインコミュニケーションに関する心理学的アプローチの共同研究が進展
2025年11月28日 株式会社ペンシル
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プレスリリース提供元:ValuePress!

研究開発型ウェブコンサルティング事業を展開する株式会社ペンシル(本社:福岡市中央区、代表取締役社長CEO:倉橋美佳、以下:ペンシル)は、静岡福祉大学准教授片岡祥氏とメタバースなどを想定したオンラインコミュニケーションに関する心理学的アプローチを活用した共同研究行ってまいりました。国内最大規模の「日本心理学会」にて研究発表を行うなど、産学連携により研究が進展を遂げています。

共同研究の背景

メタバースは2007年ごろに話題となり、一過性のブームを迎えました。その後、コロナ禍などを経て再注目を浴び、新たな交流・体験・経済活動の場として活用が進んでいるのが現状です。現代のコミュニケーションのスタンダードはオンライン上で行われるものとなり、さらに、VTuberなどの活躍によって、アバターとのコミュニケーションは身近なものとなりました。

また、生成AIの台頭によって誰でも高度なイラストやアバターを作成することができるようになったことや生成AIの性質上、仮想空間の創造やプログラミングのハードルが下がったことにより、世界はメタバースの実現へ確実に歩みを進めています。

こうした状況の中、静岡福祉大学の准教授 片岡氏は二者関係の様相について、愛着という心理学理論の観点から検討をしてきており、教育の場における人間関係構築などに対してメタバースによる新しいアプローチが開発される可能性を示唆していました。

ペンシルもヒューマナライズマーケティング研究室の特殊研究機関『is』において、現実世界で障壁となる物理制約や、それによって生じる格差や不利益を仮想空間で超越することで理想的な世界が実現できるのではないかという考えに基づき、VRやメタバースをはじめとする、技術とITの活用について研究を進めてまいりました。

アバターを活用したコミュニケーションがさまざまな場面で増加する中、今回の産学連携により、アバターやアイコンを活用したコミュニケーションと現実世界のコミュニケーションの差異を明らかにし、アバターにおけるコミュニケーション方法のスタンダードを提唱することを目指して、共同研究を開始する運びとなりました。

研究概要

基礎研究として、下記3つの研究を行なっています。
①アバターと性格及び、印象の関係性に関する研究
②メタバースの認識とその構造化及び認識尺度の作成
③メタバース空間における事象の研究

これにより、現実世界とメタバース空間におけるコミュニケーションや印象、起こりうる問題の差異を明らかにすることを目的としています。

研究成果

共同研究を開始して2年、下記のような成果が生まれています。

・成果①メタバースの受け入れや恐怖などの感情は、性格やコミュニケーションスタイルに起因する
 ・好奇心や新しいものへの受け入れ度合いが高い人ほど、メタバースへの期待や受け入れ度合いが高い
 ・回避的なコミュニケーションの人ほど、メタバースへの恐怖心や不安感が強い
・成果②既存のものから選ぶアバターは性格を反映しない
 ・SNSのアイコンの印象とアイコン使用者の性格は一致しない
・成果③アバターを使用したコミュニケーションに感じるハードルは、性格に起因しない
 ・現実世界と同様にコミュニケーションスキルが重要である可能性
 ・特徴を持ったアバターを使用することで、ハードルを下げることができる可能性


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今後の展望

アバターを活用した性格診断やメタバースに対する認識とその構造化尺度の作成、メタバース空間で起こった事象に関する認知の基準などを明らかにしていきます。それにより、メタバース空間上やアバターを活用したコミュニケーションにおける、スタンダードやガイドラインを作成することによって、来る未来に取り残される人の少ない社会の実現への一歩となることを目指します。
この研究は、現実ではコミュニケーションが苦手であるなど、何かしら問題を抱えている人の課題解決にもつながると考えています。

静岡福祉大学 准教授 片岡祥氏について

専門分野
発達心理学、教育心理学

研究テーマ
親密な二者関係の発達、効果的な講義実践、保育職を目指す学生が抱える困難、子どもの視野

所属学会
日本心理学会会員、日本発達心理学会会員、日本青年心理学会会員、日本応用心理学会会員、日本学校教育学会会員、日本パーソナリティ心理学会会員、日本社会心理学会会員

主な研究業績
・「恋人支配行動からみた恋愛関係の理論的考察(2020;博士論文)」
・「暴力を伴う可能性がある恋愛関係のスクリーニングと人物像の特徴の解明;文部科学省 科学研究費補助金 若手研究 2024年4月 – 2027年3月」
・「恋愛内で問題となる強い束縛に関する基礎的・応用的研究;文部科学省 科学研究費補助金(若手研究(B)) 若手研究(B) 2015年 – 2017年」

片岡祥氏より

「青年期における親密な二者関係の様相について、愛着という心理学理論の観点から検討してきました。大学教員となってからは、大学生の日常生活における不適応の予防や防止にも日々関心を持っており、現在は教員に対する信頼感や安心感が大学生の不適応問題の予防に貢献するのではないかと考え、研究を進めています。

大学教育という観点で言えば、まずコロナ禍を経て教育機関へインターネット技術を取り込んでいくことが常態化し、学習面で困っているが教員への質問ができずに学業不振へと陥る学生や、学内の人間関係が上手く構築できずに孤立する学生、なんとなく不登校気味になりそのまま休学や退学へと移行してしまう学生に対して、インターネットを通じた関わりが模索されるようになってきました。

メタバースに関する研究はこの流れをさらに推し進め、教育に関する新しいアプローチが開発される可能性を大いに広げてくれるように感じています。メタバースはなんとなく経済に関する領域のものというイメージがありますが、教育や福祉など人が関わる分野全般において様々な方向性への発展が考えられる魅力的な研究テーマです。

ペンシルとのメタバースに関する共同研究の進展によって、興味深い知見が生まれることを期待していますし、デジタルデバイドやオンラインコミュニケーション上の課題・教育や福祉面での新たなアプローチなど、より豊かな社会づくりに繋がる取り組みにしていきたいと考えています。

株式会社ペンシルについて

株式会社ペンシルは、企業のウェブ戦略を成功に導く研究開発型のウェブコンサルティング専門会社です。独自の視点から実験や研究を重ね、研究結果によるノウハウをもとにクライアント企業のウェブサイトを分析し、ウェブからの売上や成約をアップさせるためのコンサルティングを実施しています。ウェブサイトの目的と目標を明確にするコンセプトワークから、アクセス分析、マーケティング、競合調査、企画提案、ウェブサイト制作など、ウェブサイトの入口から出口までを総合的に支援しています。ペンシルは「インターネットの力で世界のビジネスを革新する」を企業理念に掲げ、常に新しいインターネットの可能性に向けて挑戦を続けています。

ヒューマナライズマーケティング研究室について

「ヒューマナライズ」とは、「ヒューマン」+「アナライズ」からなる造語で、分析手法やデータのみに偏ることなく、データの裏側にあるユーザー心理を意識し、分析する「研究開発型企業」ペンシルの研究開発機関です。
一般的な心理学・行動経済学を活用した研究にとどまらず、妖怪研究などあらゆるアプローチで研究を行っています。なかでも特殊研究機関『is』は、未来の可能性創造のために、妄想・空想をいかに現実化させられるかを日々追い求める集団です。

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