株式会社薫製倶楽部 代表取締役・薬剤師 森 雅昭
■ ① 政府・小林製薬の主張:HACCPによる衛生管理は適切に実施していた
2024年3月末に発覚した小林製薬の紅麹サプリメント問題をめぐり、政府および小林製薬は複数の記者会見において「HACCPによる衛生管理を適切に行っていた」と繰り返し述べてきた。
また小林製薬の山下製造本部長は記者会見において、紅麹コレステヘルプの製造について「50日培養で製造していた」と明言している。
HACCPとは、各製造工程のリスクを科学的に分析し、重要管理点(CCPポイント)を設定・監視・記録することで食品の安全を確保する仕組みであり、2021年6月より全食品事業者に義務化されている。
■ ② 「製造工程に問題があったなら開示すべき」という当然の疑問
政府および小林製薬は「青カビ由来のプベルル酸が原因だ」という結論を繰り返し述べてきた。
もし製造工程に問題があったとするなら、以下の情報が第三者による検証のために開示されることは、HACCPを義務化した行政の立場からも当然のことだと考える。