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トップ » プレスリリース » 国際居合道連盟鵬玉会 -無外流居合-

【居合道全日本大会レポート】第10回 自由組太刀® 箕輪朱翼が二連覇を達成宗家継承の儀で武田鵬玉が「塩川・新名伝無外流 第17代宗家」に
2026年7月17日 国際居合道連盟鵬玉会 -無外流居合-
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プレスリリース提供元:ValuePress!

2026年7月4日、横浜武道館で国際居合道連盟 鵬玉会主催「斬-ZAN- オープントーナメント 第10回全日本居合道選手権大会 自由組太刀®」が開催されました。大会には過去最多となる100名の選手が出場し、一般男子の部では箕輪朱翼(神奈川県)が二連覇を達成、一般女子の部では樋口陽子(埼玉県)が初優勝を飾りました。また大会中には、第16代・新名玉宗宗家から武田鵬玉への免許皆伝授与式ならびに無外流継承の儀が執り行われ、武田鵬玉が「塩川・新名伝無外流 第17代宗家」となりました。競技大会と宗家継承という二つの歴史的節目が重なり、無外流の新たな10年の幕開けとなる大会となりました。

2026年7月4日、横浜武道館において、国際居合道連盟 鵬玉会主催「斬 -ZAN- オープントーナメント 第10回全日本居合道選手権大会 自由組太刀®」を開催しました。
節目となる第10回大会には、全国各地から過去最多となる100名の選手が参加。一般男子、一般女子、マスターズ、ユース、ジュニア、リトルジュニア、新人戦の7部門で、白熱した戦いが繰り広げられました。
本大会は、流派や所属団体の枠を越えて参加できるオープントーナメントとして門戸を開いています。今回は複数の流派から出場の打診が寄せられましたが、大会直前の辞退が相次ぎ、他流派の選手との対戦が実現しなかったことは残念でした。
それでも参加選手は、大会史上初めて100名に到達。自由組太刀が、居合道における実戦的な攻防を競う場として着実に成長していることを示す大会となりました。
「自由組太刀」とは
自由組太刀は、定められた形を演じ、その正確さや完成度を競う一般的な居合道の競技とは異なり、選手同士が自由に攻防を行う実戦形式の競技です。
安全性を確保するため、専用の模擬刀と防具を使用しながら、間合い、体捌き、誘い、攻撃の機会、後の先といった、居合道の技術と戦術を実際の攻防の中で競います。
「形で学んだ技は、本当に動く相手に通用するのか」。
その問いに正面から向き合い、居合道の技術を実戦的に検証する場として、自由組太刀は発展してきました。
一般男子の部 大会結果
優勝 ご先代新名玉宗賞
箕輪朱翼(神奈川県)
準優勝
鶴澤和樹(埼玉県)
第3位
小池敏之(愛知県)
一般男子の部 箕輪朱翼が二連覇
一般男子の部を制したのは、昨年、形・自由組太刀・試し斬りの三大大会を制覇し、グランドスラムを達成した箕輪朱翼(神奈川県)でした。
箕輪は、切れ味鋭い体捌きと、相手の動きに応じて先を取る「後の先」を徹底した試合運びで順当に勝ち上がりました。
準々決勝では、初のベスト8進出を果たした今井の粘り強い攻撃を退け、準決勝では「箕輪キラー」と呼ばれる小池敏之(愛知県)と対戦しました。
互いに後の先を争い、相手の攻撃を捌き合う高度な攻防が続き、決定的な一太刀を許さないまま試合は延長戦へ。最後は箕輪が、東征流短杖の技法に着想を得た一太刀で小池の脛を捉え、一本を決めました。
この準決勝は、今大会のベストバウトの一つとして語られる激戦となりました。
長野県の栗木も入賞目前まで勝ち上がりましたが、惜しくも敗退。試合後、「明らかに全体のレベルが上がっている」と、大会の競技水準の向上を語りました。
決勝の相手は、鶴澤和樹(埼玉県)。
両者は一昨年の決勝でも対戦しています。当時の箕輪は小指を骨折した状態で、痛みを散らしながら決勝に臨み、鶴澤に敗れました。
雪辱を期して万全の態勢で臨んだ今回の決勝。しかし、それまでの激戦によって、箕輪は手の震えが止まらない状態だったと振り返ります。
試合が始まると、箕輪はひたすら機会を待ちました。
開始から約30秒。箕輪の誘いに応じて鶴澤が抜刀したその瞬間、箕輪は無外流の形「霞」の理合で鶴澤の小手を捉え、一本。
因縁の再戦を制し、自由組太刀二連覇を達成しました。
一般女子の部 大会結果
優勝 当代武田鵬玉賞
樋口陽子(埼玉県)
準優勝
西澤明音(長野県)
第3位
石垣真実(東京都)
一般女子の部 樋口陽子が新星・西澤明音を破る
一般女子の部では、鵬玉会会長内弟子の奥田裕子を破って勝ち上がった樋口陽子(埼玉県)と、箕輪朱翼の指導を受け、今大会で新星のように頭角を現した西澤明音(長野県)が決勝で対戦しました。
樋口は田中知博の指導を受ける選手。一方の西澤は、一般男子の部を制した箕輪の弟子です。
一般男子の部ではベスト8以降、フェイスガードを外して試合を行います。今年度からは一般女子の部でも、ベスト4以降は選手の判断によりフェイスガードを外して試合を行えるようになりました。
表情や視線まで見える緊張感の高い間合いの中、樋口は落ち着いて西澤を誘いました。
誘いに応じて西澤が抜刀したその瞬間、樋口が二の腕を捉えて一本。初優勝を決めました。
この一太刀も、無外流の形「霞」の理合によるものでした。
奇しくも一般男子決勝では、西澤の師である箕輪が、同じ「霞」によって鶴澤から一本を奪い、優勝を決めています。
師である箕輪は「霞」で勝利し、その弟子である西澤は、樋口の「霞」を受けて敗れた。
同じ大会の男女決勝で、同じ無外流の形が勝敗を分けたことは、形が単なる型の反復ではなく、動く相手との攻防の中で機能する実戦の技であることを示す、象徴的な場面となりました。
マスターズの部
優勝 当代武田鵬玉賞
鈴木晃二(神奈川県)
準優勝
三遊亭遊馬(東京都)
第3位
澤尾昌広(長野県)
ユースの部
優勝 明治安田賞
大澤幸輝(埼玉県)
準優勝
奥村夏未(愛知県)
第3位
大谷志貫(長野県)
ジュニアの部
優勝 横浜市教育委員長賞
中川湊介(神奈川県)
準優勝
藤澤滉一朗(東京都)
第3位
加茂豊(神奈川県)
リトルジュニアの部
優勝 明治安田賞
湯澤秀太(神奈川県)
準優勝
安池均(神奈川県)
第3位
田口朝陽(東京都)
新人戦の部
優勝 安村凰玉賞
市居嗣之(神奈川県)
準優勝
桜馬林勝恩(アイルランド)
第3位
山縣美里(宮城県)
入賞された選手の皆様、誠におめでとうございます。
免許皆伝授与式・無外流継承の儀
大会の途中には、先代・明思派新名玉宗宗家から武田鵬玉への免許皆伝授与式ならびに無外流継承の儀が執り行われました。
司会を務めたのは、武田鵬玉の友人であり、「ちびまる子ちゃん」「芸能人格付けチェック」などのナレーションで知られる木村匡也氏です。
北辰一刀流玄武館 宗家十六世・小西真円一之先生、株式会社柘製作所・柘会長をはじめ、多くの来賓が臨席する中、式典は厳粛に進行しました。
また、日本文化に関心を持つ高市早苗内閣総理大臣からは、自ら文面を作成した祝電が寄せられました。木村匡也氏によって祝電が紹介されると、会場からは大きな拍手が起こりました。
第15代・故 塩川寶祥宗家の後、無外流を世界へ普及してきた明思派・新名玉宗宗家から後を託された武田鵬玉は、「塩川・新名伝無外流 第17代宗家」となりました。
新名宗家から武田鵬玉へ宗家の席が譲られた瞬間、会場の壁面には、武田鵬玉が大会当日の朝に揮毫した巨大作品「無外」が掲げられました。
塩川寶祥宗家、新名玉宗宗家へと受け継がれてきた「斬れる居合」「実戦居合」の道統。
その系譜を受け継ぐ新たな時代の始まりを、会場を埋めた選手、門人、来賓、観客が見届けました。
新宗家による最初の允許
無外流継承の儀に続き、新宗家・武田鵬玉による最初の允許が行われました。
安村凰玉には錬士七段、箕輪憲人には奥入書が授与されました。
箕輪はあわせて、武号「朱翼(しゅよく)」を拝受。新たな宗家のもと、次代を担う指導者たちも新しい一歩を踏み出しました。
第10回大会を終えて
今大会は、いずれの部門においても競技レベルの向上が際立ちました。
とりわけ一般男子のベスト8以降は、過去10回の大会の中でも最高水準と言える激戦が続き、会場からは大きな声援が上がりました。
昨年までとは会場を変え、今回は横浜武道館で開催しました。
横浜武道館のアリーナは、選手と観客が同じフロアで大会を共有できる構造です。観客は、トップ選手の間合い、体捌き、攻撃の機会を巡る駆け引きを、目の前で見ることができました。
激戦を間近で見ることによって、強い選手への憧れが生まれます。
同時に、自分に足りないものを知り、次の稽古につながる学びも生まれます。
観客の大きな声援を受けて戦う選手たちの姿は、自由組太刀が競技として新たな段階へ進んだことを感じさせるものでした。
第10回大会は、これまでの10年を締めくくる大会ではありません。
第11回へ、そして次の10年へと続く、新しい道が開かれた大会です。
今回の激戦を目の前で見た選手たちが、どのように成長して戻ってくるのか。
来年の大会は、きっとさらにすごいものになるでしょう。
団体概要
団体名
国際居合道連盟 鵬玉会
代表
塩川・新名伝 無外流第17代宗家 武田鵬玉
所在地
東京都台東区
会員数
約450名
公式ホームページ
https://mugai.org/
お問い合わせ
https://mugai.org/inquiry-form/


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