合気道の選手として、実際に強くなるために「立ち関節技」を磨く―フルコンタクト合気道覇天会が選手対象の組手強化練習を実施、藤崎天敬師範が直接指導
2026年9月18日 フルコンタクト合気道 覇天会
打撃の捌き、合気道技の打ち込み、当身との連携、乱取り・組手までを実施。伝統的な合気道に数多く存在する「立ち関節技」を主要技術として、型で学んだ技術を対人稽古で磨く。国際合気道連合 フルコンタクト合気道 覇天会(宗家・筆頭師範:藤崎天敬)は、2026年9月8日・麻布十番教室、12日・横浜関内教室、13日・横浜綱島教室において、フルコンタクト合気道の選手を対象とした「組手強化練習」を実施しました。
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今回の練習では、覇天会創設以前の所属団体において実戦系の合気道選手権大会に選手として出場し、本戦トーナメント優勝3回、準優勝1回などの競技実績を持つ藤崎天敬師範が直接指導。約1時間にわたり、打撃の捌き、合気道技のコンビネーション、合気道技と当身の連携、合気道技の打ち込み、合気道当身のミット打ち、合気道乱取り、合気道組手などを実施しました。型として技を覚えるだけではなく、相手が動く対人環境の中で距離、タイミング、捌き、崩し、技への入り方を磨き、「合気道の選手として、実際に強くなる」ことを目的とした実践練習です。選手対象の組手強化練習練習では、基礎的な反復から自由度の高い対人練習まで段階的に行いました。主な内容は、打撃の捌き、合気道技のコンビネーション(小手返し→肘締め、一教→立ち技の腕絡み ほか)、当身との連携(正面打ち→小手返し、掌打→三教 ほか)、打ち込み、合気道当身のミット打ち(正面打ち・横面打ち・突き・各種蹴りを組み合わせた当身コンビネーション ほか)、乱取り、合気道組手です。それぞれを独立して練習するだけでなく、「打撃を捌いて合気道技へ入る」「当身から合気道技へつなげる」など、実際の攻防を想定した技術の連携を重視しました。「合気道技の打ち込み」で反復する今回の練習では、「合気道技の打ち込み稽古」も行いました。小手返し、絡み回転投げ、肘締めなどを用い、柔道などで行われる打ち込みの考え方を合気道技に応用して、相手に対して技へ入る動作を繰り返します。技を一度掛けて終わるのではなく、足運び、間合い、身体の位置、崩しなどを反復することで、組手の中でも自然に技へ入れる動きを養います。
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打撃を捌き、合気道技へフルコンタクト合気道では、当身を用いるだけでなく、相手の打撃をどのように捌き、合気道技へつなげるかを重視しています。距離を管理し、攻撃線から外れ、打撃を捌き、有利な位置を取り、崩して技へ入る。今回の練習でも、打撃への対応と合気道技を一連の攻防として練習しました。また、当身によって生じる相手の反応や体勢の変化を利用し、立ち関節技、投げ、抑えへつなげる練習も行いました。前蹴りの捌きから後ろ倒し今回の練習では、前蹴りを捌いて相手の側面へ入り、そのまま後ろ倒しへつなげる技術も実施しました。「乱取り」と「組手」で実践へ基礎練習や打ち込みの後には、合気道乱取りと合気道組手を実施しました。自由度の高い対人練習では、予定した技がそのまま掛かるとは限りません。相手との距離、タイミング、反応、抵抗に応じて技を変更しながら対応する必要があります。技術指導では、相手の動きや抵抗に応じて技を変化させる「流転」を実践するとともに、相手を必要以上に傷つけることなく制御する「掌握」を意識して稽古を行いました。参加選手からは、「流転の考え方は実戦的で、組手にも活かせると感じた」「前蹴りを捌いてからの後ろ倒しは、試合でも使えそう」といった趣旨の感想がありました。覇天会では、こうした経験を通じて、型で学んだ技術を状況に応じて活用する能力を養っています。合気道の主要技術として捉える「立ち関節技」フルコンタクト合気道覇天会が特に重視しているのが、立った状態で相手の関節や体勢を制御し、崩し、投げ、抑えへとつなげる「立ち関節技」です。立ち関節技は覇天会独自のものではなく、伝統的な合気道にも数多く存在します。一教、二教、三教、小手返し、四方投げ、肘締め、回転投げ、肘当て呼吸投げ、腕絡みなど、伝統的な合気道の代表的な技の多くには、立った状態で相手の関節や体勢に働きかけ、崩し・投げ・抑えへとつなげる技術的要素があります。覇天会では、こうした立ち関節技を合気道の主要技術として位置づけ、型の中だけで完結させず、相手が自由に動き、抵抗や反撃を行う状況でもどのように活用できるかを研究しています。「フルコンタクト」でも中心は合気道「フルコンタクト合気道」という名称から、打撃主体の武道を想像される場合があります。しかし、「フルコンタクト」は打撃主体であることを意味するものではなく、覇天会における中心技術は、あくまで合気道です。立ち関節技を軸に、捌き、当身、崩し、投げ、抑えを連携させます。当身だけで勝敗を競うことを主眼とするのではなく、伝統的な合気道技を、当身のある自由度の高い対人攻防の中でも活用することを目指しています。型で学び、組手・試合で試し、再び型へ覇天会では、型稽古と組手・試合を対立するものとは考えていません。型で基本となる身体操作、崩し、技の構造を学び、打ち込みやコンビネーションで反復し、乱取り・組手・試合で検証します。「何が使えたのか」「なぜ技が成立しなかったのか」「どうすれば成立するのか」を分析し、その結果を再び型や基本稽古へ還元します。型で学ぶ↓反復する↓乱取り・組手で試す↓試合で検証する↓再び型・基本へ還元するこの循環が、覇天会の選手育成における基本的な考え方です。2006年から続くフルコンタクト合気道選手権大会覇天会では2006年に第1回フルコンタクト合気道選手権大会を開催し、以来、合気道技を組手・試合という対人環境で検証する取り組みを続けています。2026年10月4日には横浜武道館で「第30回フルコンタクト合気道選手権大会」開催を予定しています。大会は勝敗を決めるだけでなく、日頃の稽古で身につけた技術を試し、その結果を今後の稽古や技術研究へ還元する場として位置づけています。今回の選手対象組手練習も、日常の稽古と試合をつなぐ取り組みの一環です。選手育成から生涯武道・護身へフルコンタクト合気道覇天会は、試合出場を目指す選手だけを対象とした団体ではありません。今回の組手強化練習には20代から40代を中心に、60代まで幅広い年代の参加者が参加しました。競技を目指す若い世代だけでなく、長く稽古を続ける壮年層も、それぞれの経験、技量、体力等に応じて練習内容や強度を調整しながら対人稽古に取り組んでいます。親子・子供には礼法、受身、基本動作、捌き、崩し、投げ、抑えなど合気道基本技を中心に段階的に指導。壮年層では試合出場を必須とせず、型を中心に深めることも、体力や経験に応じて乱取りや組手に取り組むこともできます。組手・試合を経験し、年齢を重ねるにつれて体力や身体の状態に応じて強度を調整しながら、再び型を中心に技術を深めていく。「型から始まり、組手・試合を経験し、再び型へ戻る」という生涯武道としての合気道も、覇天会が大切にしている側面です。また、組手・試合を通じて研究・検証してきた知見は一般向け護身術にも応用しています。護身では相手と戦って勝つことを第一の目的とせず、「危険を避ける」「安全な距離を確保する」「可能であれば、その場から離れる」ことを基本とし、そのうえで離脱法、打撃への捌きや防御、逃げることが難しい場合の立ち関節技による制止・抑えなどを段階的に指導しています。各地では無料護身術講習会も開催し、研究成果を一般の方にも活用できる形に整理して社会へ還元しています。覇天会では今後も、伝統的な型稽古を大切にしながら、打ち込み、乱取り、組手、試合を通じて技術を検証し、子供から競技選手、壮年層まで、それぞれの目的に応じて取り組めるフルコンタクト合気道の研究・普及を進めてまいります。藤崎天敬師範 コメント「今回の組手強化練習では、選手が試合の中で使いやすい肘締めや立ち技の腕絡みをはじめ、私自身が選手時代から得意としてきた三教や一教、さらに蹴り足を捌いて掴んだ状態から合気道の投げへつなげる技術などを重点的に指導しました。型で技を知っていることと、相手が自由に動き、抵抗や反撃を行う中で実際に技へ入れることには違いがあります。その間を埋めるために、打ち込み、コンビネーション、乱取り、組手と段階的に練習し、距離やタイミング、捌き、崩しまで含めて身につけることが大切だと考えています。また、試合では最初に狙った技がそのまま決まるとは限りません。相手の反応や抵抗に応じて、一つの技に固執せず、別の技へ変化していくことも重要です。覇天会ではこれを『流転』という考え方で捉えています。選手には、単に勝敗だけを求めるのではなく、組手や試合を通じて自分の技を検証し、そこで得た経験を再び型や基本稽古へ持ち帰ってほしいと思っています。10月に開催する第30回フルコンタクト合気道選手権大会に向けて、選手一人ひとりが今回の練習で得た課題や成果を今後の稽古につなげ、試合の中で自分の合気道をどこまで発揮できるか挑戦してほしいと思います。」
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藤崎天敬師範 プロフィール合気道家。国際合気道連合 フルコンタクト合気道 覇天会 宗家・筆頭師範。フルコンタクト合気道創始者。小学2年より合気道を始め、伝統的な合気道から実戦合気道まで幅広く研鑽。覇天会創設以前の所属団体において実戦系の合気道選手権大会に選手として出場し、本戦トーナメント優勝3回、準優勝1回などの競技実績を持ちます。合気道を中心に複数の武道・格闘技を修練し、各武道で取得した段位は通算18段。2002年に横浜で合気道藤崎道場を開設し、2006年に合気道覇天会を創設。同年、第1回フルコンタクト合気道選手権大会を開催しました。伝統的な型稽古を基盤としながら、組手・試合による技術検証を重視。立ち関節技を主要技術として、当身、捌き、投げ、抑えと連動させるフルコンタクト合気道の体系化と指導に取り組んでいます。また、研究成果を一般向け護身術へ応用し、各地で無料護身術講習会を開催するなど社会還元活動も行っています。国際合気道連合 フルコンタクト合気道 覇天会フルコンタクト合気道覇天会は、伝統的な合気道の型稽古を基盤に、組手・試合による技術検証を取り入れた合気道団体です。伝統的な合気道に数多く存在する立ち関節技を主要技術として位置づけ、捌き、当身、投げ、抑えを総合的に研究・指導しています。競技選手の育成だけでなく、親子・子供、一般、壮年層まで、それぞれの年齢・体力・目的に応じた指導を行い、無料護身術講習会などを通じた社会還元活動にも取り組んでいます。※覇天会では、組手・乱取り等の対人稽古について、参加者の経験や技量に応じて段階的に実施し、防具の使用や強度の調整など、安全面に配慮して指導しています。なお、本記事における「実際に強くなる」という表現は、一定の効果や結果を保証するものではなく、型で学んだ技術を対人稽古で磨き、実践的な対応力の向上を目指すという、覇天会の選手育成における方向性を示すものです。
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