■広域がれき処理は30%しか進んでいない
2013年1月4日、岩手県、宮城県、福島県の「
震災がれき処理」は津波による堆積物などを含め30%程度しか処理が進んでいないことがNHKの報道により明らかとなった。
NHKが報じた環境省のデータによると昨年11月末時点で、岩手県が24%、宮城県が31%、福島県が21%の処理に止まっているという。
岩手・宮城 がれき処理データサイト尚、環境省が公式サイトで公表しているデータでは津波堆積物を含まないもので、岩手県が
395万トンに対し45万トンで約11%。宮城県が
1200万トンに対し91万トンで約7.6%になっている。こちらは更に低い値となっている。
■不燃性がれきと焼却炉の未整備
現在、
広域がれき処理の受入れを行っている自治体は以下のようになっている。
青森県、山形県 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、富山県、石川県、福井県、静岡県、大阪府、福岡県(環境省データより)
これだけの自治体で「
震災がれき」の広域処理を行っているが、進捗がよくない。この理由について環境省では以下のように説明しているとNHKは報じている。
一つは
不燃性がれきの問題である。燃やすことが出来ないがれきが大量に残っているといことである。
そして、もう一つが広域処理で受け入れを担当した自治体の
仮設焼却炉設置に時間がかかったことである。
環境省はこの状況を踏まえ、今後も
がれきの広域処理を加速していく考えを明らかにしているという。
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naka773】
岩手・宮城 がれき処理データサイト-環境省
http://garekikouiki-data.env.go.jp/震災がれき 処理は約3割にとどまる NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130104/k10014572871000