ネット上でも話題となった巨大地震予測情報
北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センターは、「最近のインターネット上のニュース・週刊誌等の報道に関して」と題したお知らせを公式ホームページ上にて発表しています。
(画像は、北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センターホームページトップページ)
これは、北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター・研究支援推進員・森谷武男氏が、個人のホームページにて2011年12月または2012年1月にかけてマグニチュード9クラスの巨大地震が発生する可能性があるとの見解を発表したことに対するセンターとしての公式見解を発表したものです。
このお知らせでは、巨大地震発生予知について、
「将来の地震の直前予測につながる基礎的データを蓄積し研究を進めている段階であり、現在のデータから巨大地震の発生時期やその大きさを科学的に予測できる段階にはありません。(北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センターホームページより引用)」
と記載しています。
元ネタページが閉鎖
2011年11月28日現在、森谷氏の個人ホームページ「森谷武男のページ」を見ると、M9の巨大地震発生の可能性について記述されたページを閉鎖したと記載されています。
ここで注目すべきは、森谷氏の個人のホームページで閉鎖すると書かれたページ内において、
「現在も東北地方をはじめ日本中が地震活動が大変高い状態ですから 強い地震に備えることは大変重要です.(「森谷武男のページ」より引用)」
との記載がある点です。
これら一連の発表を見ると、2011年12月から2012年1月にかけて東北地方でM9の巨大地震が発生する科学的十分な根拠はないという点は、はっきり述べられていますが、将来の巨大地震発生を明確に否定していないのが気になるところです。
今後は、12~1月の巨大地震発生説を報じたニュースサイトや週刊誌が、今回の北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センターの公式発表をどのように報じるかが注目されます。
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【ビジネスにも影響!?】相次ぐ巨大地震予言報道、デマ情報と区別すべきポイントとは
http://www.otonano-kaisha.com/news_FfH7Yqez7.html?right
★最近のVHF電波観測結果ー東北沖太平洋地震の前後について→閉鎖しました(「森谷武男のページ」サイト内)
http://nanako.sci.hokudai.ac.jp/~moriya/M9.htm森谷武男のページ
http://nanako.sci.hokudai.ac.jp/~moriya/index.htm最近のインターネット上のニュース・週刊誌等の報道に関して(お知らせ、北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センターサイト内)
http://www.sci.hokudai.ac.jp/isv/news/post-52.html北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター
http://www.sci.hokudai.ac.jp/isv/