■2012年6月期の経常利益800億以上!
2012年2月2日、グリー株式会社は2012年6月期第2四半期の決算報告を発表した。
連結決算業績予想では、経常利益が800億円~900億円と前年同期比で225%とになっている。
SNSゲームにおける、課金収入が予想を上回る上昇を見せている。カードを出すための「
ガチャシステム」が集金マシーンとして絶好調のようである。
この「ガチャシステム」とはSNSゲーム内でカードを出すために1回300円ほどを支払、デジタルデータであるカードを購入するというものだ。どのようなカードが出てくるかは分からない。
■SNSゲームにおける課金システム
SNSゲームにおいてはゲームの面白さよりもいかにして、ユーザーに課金機会を演出するかが重要だといわれている。
この「ガチャシステム」はまさに有効な課金機会を多く演出する集金マシーンである。ネットではデジタルデータにすぎないカードを得るために10万円以上をつぎ込むユーザーが続出しているようだ。
実際にSNSゲームにおける有料課金収入は大きな伸びを見せていることが以下のグラフでも分かる。
任天堂の任天堂岩田社長は2012年1月27日の経営方針説明会で「ガチャシステム」のような課金はしないと発言している。
その任天堂は収益の下方修正を行うなど、経営的には厳しい局面を迎えている。一方で、有効な課金システムを導入しグリーは好調な実績を上げている。
今後のゲームビジネスの形は、いかにして課金機会を演出するのか?そしてお金を払うユーザーをいかにして囲い込むかが生き残りのための重要なポイントになってくるのではないだろうか。
あまりにも賭博性が高いということで、法規制などが入る可能性もあるが、儲かるビジネスのシステムとしては従来のパッケージ型ゲームよりは数段上である。
それが、ゲームユーザーにとって幸せかどうかは全く関係なしに。
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naka773】

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