■中性脂肪が3割減
2012年2月10日、
京都大学の河田照雄農学研究科教授、金英一同研究員らの研究グループはキッコーマン傘下の
日本デルモンテとの共同研究で
トマトに脂質の代謝を促進させる成分があることを発見した。
マウスの実験によって、血中の中性脂肪の量が
約3割減少することが確認できた。
研究チームはトマトの成分を分析し、脂肪を燃焼させる成分「
13オキソODA」に注目。同成分を化学合成し高脂肪食と合わせマウスに与えた。高脂肪食のみを与えたマウスとの比較検証を行い、同成分を与えた場合は中性脂肪が3割減少することが確認できた。これは通常のマウスと同程度のレベルである。
この実験結果は、米科学誌プロスワンにも発表される。
■新たなサプリ開発につながるか?
この実験結果が発表されるや、店頭からトマトが消えるなど、既に多くの人たちにインパクトを与えている。
今までもトマトは動脈硬化に対する予防効果があるなどの研究結果が出ていたが、トマトから肥満に効果のある成分を特定したのは初めてのことになる。
今回、中性脂肪の分解効果が特定された「
13オキソODA」は、他の物質に比べ
数十倍の効果があることが確認されている。
今後は、同成分を使用した
肥満防止サプリメント開発につながるのではないかと見られている。
【
naka773】
トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見:効果を肥満マウスで確認 — 京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120210_1.htm日本デルモンテ株式会社
http://www.delmonte.co.jp/