■第4回 企業内 Web 閲覧環境に関する調査」を発表
2012年2月8日、日本アドバタイザーズ協会 Web 広告研究会は「
第4回 企業内 Web 閲覧環境に関する調査」を発表した。
同調査は、企業におけるWebページの閲覧環境を調査したものであり、2005年から隔年で実施されている。今回は4回目の調査となる。
■インターネットブラウザの利用状況
同調査によると、約4割の企業がいまだに「
Internet Explorer 6.x」かそれより古いバージョンのブラウザを使用していることが判明した。
社内でもっとも多く利用されているインターネットのブラウザ社内でもっとも多く利用されているブラウザは、「Internet Explorer 6.x以前」が39%で最も高くなっている。
続いて、「IE 8.x」の24%、「IE 7.x」の14%、「IE 9.x」の6%となっており、Internet Explorerの占有率は8割を超える。
また、規模の大きな企業ほど「Internet Explorer 6.x以前」のブラウザを利用している比率が高くなる。従業員5000人以上の企業では、52%になり過半数を突破する。
■なぜ古いブラウザを使うのか?
古いブラウザを使用することは、最新のブラウザ技術を使用したサイトを閲覧できない可能性がある。
それでも、「
Internet Explorer 6.x以前」が以前主力として君臨している。それも大企業ほど顕著な傾向がでている。
これは、社内のLANシステムや業務システムの投資時期が早く、Internet Explorer 6.x以前でそのようなシステムを構築してしまった企業が多いためであろう。
そして、企業としては業務上問題がないならば、ブラウザを更新する必要性はないのである。関連システムの再テストや動作対応の費用を考えれば、そのままという選択になるだろう。
インターネットを楽しむために会社のネット環境が存在するわけではないのだから。
ちなみに、大企業ほど外部の「
2ちゃんねる」、「
ニコニコ動画」、「
ツイッター」などにアクセス制限をかけている割合が高くなっている。
ビジネスに必要な機能さえあれば、ブラウザは最新でなくとも十分ということであろう。
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naka773】
公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 Web広告研究会、企業内のネット利用状況を調査「企業の約4割がIE6以前のブラウザを利用」
https://www.wab.ne.jp/wab_sites/contents/1449