■市営バス累積赤字604億円!
2012年2月26日、
橋下徹大阪市長の改革の方針の元、
大阪市交通局は市営バス運転手の年収引き下げを断行することが報道により明らかとなった。
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ankyu Bus @ ITM/RJOO / Hyougushi 市営バス事業は28年間赤字が放置され
累積赤字は604億円になっている。
普通の民間企業であればとっくに倒産であるが、それでもバス運転手には非常に高い年収保証されているのである。
市営バスの
平均年収は739万円(49.7歳)となっている。これは大阪の大手バス会社5社の
平均544万円(44.5歳)に比べ195万円高いのである。
■大手最低水準に合わせる方針
大阪の大手バス会社5社、阪急、南海、京阪、近鉄、阪神で、最低水準の年収となっているのは近鉄の447万円、南海の441万円となる。
大阪市交通局では、市営バス運転手の年収水準を大手最低水準にまで下げる方針であるという。
大阪市交通局では早期退職者が急増したため、退職金などの支出増により
50億円を超える資金不足が判明している。
今回の市営バス運転手の年収引き下げにより
20億円の資金がねん出できるが、それでも経営的には厳しい状況だ。
年収引き下げに関しては条例の改正が必要であり、2月の議会で成立させたい意向をもっている。しかし、労組側の反発も予想され、労使交渉が妥結がまずは第一関門になるだろう。
既得権益を持つ者から見れば橋下徹市長は独裁者であり破壊者なのかもしれない。
ただ、何も持たざる者にとっては、非常に気持ちのいい話であることは確かである。
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naka773】

大阪市交通局
http://www.kotsu.city.osaka.jp/