■文部省発表資料の「破壊開始点」と「南関東ガス田」
2012年3月30日に文部科学省が「
首都直下地震防災・減災特別プロジェクトにおける震度分布図の公表について」を発表した。
同資料では、
首都直下型地震で、
震度7を記録する地点があることや、
震度6強の範囲が従来よりも大きくなることが確認された。
そして、発表された地震は4ケースの
断層の破壊開始点のものである。この4ケースの断層の破壊開始点の位置をみてみよう。
ケース1:東京湾北部
ケース2:千葉市付近
ケース3:足立区付近
ケース4:千葉内陸部
実は、南関東の地下には膨大な保有量を持つ「
ガス田」が存在するのである。房総半島北部から関東平野南部にかけて広がる
巨大なガス田である。
文部省の発表した4ケースの「
破壊開始点」全てが「
南関東ガス田」のある場所であることに気づかないだろうか?
■政府は「南関東ガス田」対策をしているのか?
南関東に広く分布し、2007年に起きた
渋谷の温泉施設において
爆発事故も地下のガスの噴出が原因とみられている。
また2010年には千葉県大多喜町の勝浦警察署大多喜幹部交番で、警察官のライターの火に引火し、警官がやけどを負うけがをしている。
南関東は巨大なメタンガスの溶けた水の上に砂と土をかぶせた状態になっているのである。
地下の圧力でメタンガスは水に溶けた状態になっているが、地上ではそれが一気に気化することになる。
1923年に発生した
関東大震災では
南関東ガス田から遊離したガスに引火したことにより大規模な火災が発生したという説がある。
首都直下地震によって、
南関東ガス田のガスが遊離して火災を引き起こす可能性を政府は想定しているのであろうか?
ネット上の検索では「
南関東ガス田」と「
首都直下地震」の防災対策を結びつけるような資料は公開されていないようである。
「南関東ガス田」の検索結果
■内閣府・防災担当部門の回答は?
4月6日、
首都直下地震対策を担当している内閣府の防災担当部門に「
南関東ガス田」に対策は行っているのかどうか電話確認を行ってみた。
質問は2つである。
3月30日の文部科学省発表資料によって「首都直下地震防災対策」資料は更新されるのか?
「南関東ガス田」について何らかの防災対策は考えられているのか?
まず、防災対策資料は「今年度中にまとめる」との回答である。そして「南関東ガス田」方はあらためて連絡をもらえることになった。
その結果については当サイトでお伝えしていこうと思う。果たして、政府は「
首都直下地震」による「
南関東ガス田」への影響に対しどのような認識でいるのであろうか。
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naka773】

南関東ガス田 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E9%96%A2%E6%9D%B1%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%94%B0施設整備・管理のための天然ガス対策ガイドブック-国土交通省
http://www.ktr.mlit.go.jp/tokyo2ez/naturalgas/guidebook/guidebook.html首都直下地震防災・減災特別プロジェクトにおける震度分布図の公表について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/03/__icsFiles/afieldfile/2012/03/30/1319353_01.pdf渋谷温泉施設爆発事故 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%96%BD%E8%A8%AD%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85