■なぜ原子力安全委員会に明確な意見を述べさせない?
2012年4月6日、
橋下徹大阪市長が
関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に向け動く
政府、民主党をツイッター上で批判した。
なぜ原子力安全委員会に明確な意見を述べさせない?日本国会において原発の安全性について意見を述べる最高権威は良くも悪くも原子力安全委員会だ。メンバーが悪いと言うなら、メンバーは国会で決めて欲しい。今回、国民は感覚で皆分かっている。民主党がずる賢いプロセスを踏んでいることを。
同市長は
原子力安全委員会が問題の多い組織であるということを認めつつも、政治家よりは原発の安全に対し正確に判断できる知識を持っていると主張。
その
原子力安全委員会に原発再稼働に向けた発言を行わせない政府・民主党のプロセスを「
ずる賢い」と断じた。
■統治能力を失った日本
原発再稼働が安全であるか安全ではないのか?今回、民主党がとった手法はストレステストを行ったことを原子力安全委員会に承認させただけで、その安全性を承認したものではないとしている。
「
ストレステストを行ったかどうかの確認」と「
安全性の確認」は全く別物であるにも関わらず、同じものに見せかけて再稼働に向け動いていると主張しているのである。
原子力安全委員会に安全性について意見をさせず、ストレステストの調査がきちんと行われたことだけ承認させた。これで安全委員会が安全を認めたと国民を錯覚させた。とんでもない統治だ。そしてこれじゃまずいと気付いたのか、慌てて暫定安全基準を作ることにした。
ということは原子力安全委員会の「了承」と言うのは、安全基準に照らしたものではない。安全性を判断したのではない。もう無茶苦茶だ。原子力安全委員会に安全性についてきちんと思う存分語らせれば良い。安全だと言うなら反対論者に徹底追及させたら良い。全て公開の場で。
そして、この
民主党の原発再稼働に向けたプロセスは「
官僚のお膳立てに乗っているだけ」であり国民は納得しないと結論づけている。
そしたらだいたい真実は見えますよ。その段階で政治家が最終判断すれば良い。原子力安全員会に思う存分見解を述べさせて公開の場で反対尋問に晒す。こういうプロセスを踏めば、国民も納得するだろう。しかし今の民主党のプロセスは官僚のお膳立てに乗っているだけ。これでは国民は納得しない。
そして、このプロセスに見えてくるものは日本が統治能力を失っていることを証明しているものだとしている。
原子力安全委員会の安全性についての見解、もちろん反対尋問に晒されての見解を基に政治家が再稼働を最終判断するなら分かる。しかし安全性について政治家が第一次的に述べることなどできないはず。原子力安全委員会に見解を述べさせないようにしている。日本は統治能力を失った。本当に危険だ。
関西電力大飯原発3、4号機は来週中にも安全宣言が行われ、再稼働に向け動き出す。すでに枝野幸男経済産業相が福井県へ入り地元の同意を求める動きに出ている。地元の同意=知事の同意であろう。
橋下徹大阪市長の主張するように、この原発再稼働のプロセスには問題は無いのであろうか?
原発再稼働の根拠となっている「
ひっ迫する電力需要」という言葉はそもそも真実なのかそこから疑っていかなければいけないのが今の日本の状況であろう。
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naka773】

橋下徹 (t_ishin) は Twitter を利用しています
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