
■2012年4月20日、
農林水産省は「
東日本大震災について~食品中の放射性物質に係る自主検査への対応に関する通知の発出について~」としてスーパー、食品メーカー、外食産業などの270団体に対し通知を行った。
この通知は、自主検査している団体に対しては、科学的な検査を行うように要請するとともに、国の放射線基準を守ることを要請するものである。
しかし、業界団体に「国より高い値」で流通させることが出来るわけがなく、国の放射線基準を守るということは、「
国より厳しい基準で検査するな」という意味である。
■国の基準は科学的で十分安全
食品に関する放射性セシウムの基準は一般食品で1キログラム当たり100ベクレル。乳幼児向けの食品、牛乳が同50ベクレルとなっている。
業界団体がより厳しい規制をすることを自粛するように要請したのは「
過剰な規制と消費者段階での混乱を避けるため」であるとしている。
しかし、より厳しい基準を設けることが消費者の混乱を生むという理屈が全く分からない。
各業界ごとに安全を求める姿勢をダメだという農林水産省の姿勢には疑問を持たざるを得ない。
【
naka773】

農林水産省/東日本大震災について~食品中の放射性物質に係
る自主検査への対応に関する通知の発出について~
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/ryutu/120420.html