■口コミ投稿の代行を問題事例に
の2012年5月9日、
消費者庁は「
インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の一部改定についてとして、
ステマ問題となった「
口コミ投稿」の代行を「
問題のある事例」として新たに加えたことを発表した。
改定理由については以下のように説明されている。
商品・サービスを提供する店舗を経営する事業者が、口コミ投稿の代行を行う事業者に依頼して、口コミサイトの口コミ情報コーナーに、口コミを多数書き込ませるという行為があったことが問題とされています。
こうした行為に関する景品表示法上の考え方を明らかにするために、当庁が平成23 年10 月28 日に公表した「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」を一部改定することとしました。
なお、具体的な表示が景品表示法に違反するか否かは、個々の事案ごとに判断されますので、ご留意ください。
「
食べログ」の
ステマ問題が今回の改定の原因になっているようである。
■改定内容は?
今回の改定で「
問題のある事例」として追加されたものは、口コミの代行投稿を行う業者に依頼し、口コミ情報サイトにおける自己の商品評価を変動させる行為としている。
商品・サービスを提供する店舗を経営する事業者が、口コミ投稿の代行を行う事業者に依頼し、自己の供給する商品・サービスに関するサイトの口コミ情報コーナーに口コミを多数書き込ませ、口コミサイト上の評価自体を変動させて、もともと口コミサイト上で当該商品・サービスに対する好意的な評価はさほど多くなかったにもかかわらず、提供する商品・サービスの品質その他の内容について、あたかも一般消費者の多数から好意的評価を受けているかのように表示させること。
業者が「
口コミ情報」投稿を代行し、偽の口コミ情報を大量に投稿することで、商品が消費者の支持を得ているように見せる行為は「
問題のある事例」となるわけである。
■ステマは無くなるのか?
ネット上に存在する数多くの
在宅業務募集サイトには、この手の「
偽口コミ情報」を書くという内容の仕事が数多くあった。
「
ある商品に関する記事を書いていただく仕事です」という在宅アルバイトの仕事が、特定商品を使った感想を口コミ情報のように書くというものもあったのである。
今回の消費者庁が「
問題のある事例」とした行為が今も行われているのかどうかは、このような仕事の募集が
在宅業務募集サイトに残っているかどうかで分かるのである。
消費者庁も、この行為が景品表示法に違反するかどうかはケースバイケースで判断していくとしている。
なお、具体的な表示が景品表示法に違反するか否かは、個々の事案ごとに判断されますので、ご留意ください。
今後、業者の方はより
巧妙なステマを展開していく可能性が残っていると思われる。
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naka773】

「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の一部改定について | 消費者庁
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/120509premiums_1.pdfグルメ・レストランガイド [食べログ]
http://tabelog.com/