■環境省が自治体に説明
東日本大震災で発生した「
がれき」の受入れが全国の自治体で進んでいる。
2012年4月25日には、
環境省が
熊本県の自治体に対し、がれき受入れに関する説明会を開催した。
この説明会でも何故広域処理が必要なのか?
九州の熊本県まで運搬する費用はどうするのかなどの質問が出た。
環境省は、岩手県、宮城県の処理能力の限界と3年以内にがれきを処理したいという理由から広域処理を進めていると説明。
運搬費に関しては即答を避けた。
また、放射性物質に関する安全性に関しても、埋め立て基準の最高値である
1キロ当たり8000ベクレルの焼却灰でも50センチの深さに埋めれば、完全に放射線を遮蔽できると説明。
しかし、埋め立てた放射能を含む焼却灰が地下水に及ぼす影響については、付近の
モニタリングの徹底と
地下水に触れないように埋めればいいという漠然とした対策を示すにとどまっている。
そして、仮に実害が出た場合、国はどう対応するのか?という質問に対しては、「
実害は出ない」というその前提そのものを否定する回答を行っている。
■ネットで拡散中の「がれき受け入れ自治体一覧&マップ」
実際の「
がれき」に関しても、全国の自治体に拡散中であるが、ネットの方では「
がれき受け入れ自治体一覧&マップ」が拡散している。
4月27日現在ツイートの件数は
2.16万件となっている。
このマップの他にも全国の自治体の受入れ状況などが整理されており、非常に分かりやすいものとなっている。
がれき処理に関しては、
環境省を中心として利権事業であるという批判の声が各所から上がっている。
また、実際の安全性に関しても4月25日には岐阜県が宮城県のたがれきサンプルから国定めた上限最大値同じ1キログラム当たり240ベクレルが計測された。
予想以上に高い放射性物質の濃度に、岐阜県では戸惑いを隠せないでいる。
地下水の問題も含め、本当に安全性が確保できるのか?
環境省の説明はあまりにも中途半端な印象がぬぐえない。
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naka773】

がれき受け入れ自治体一覧&マップ
http://one-world.happy-net.jp/ukeire/がれき処理はみんなの力ですすめよう
http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste_koiki_flyer.pdf