■やっと記者会見
2012年5月25日、吉本のお笑い芸人「
次長課長」の
河本準一氏が吉本興業東京本部で記者会見を行った。
河本準一氏は、吉本の広報担当者、法務部担当者、顧問弁護士などと共に、マスコミなどが大きく取り上げている母親の「
生活保護不正受給問題」について説明を行った。
■5から6年前には仕送り開始でも生活保護継続
まず、生活保護受給は14~15年前に、岡山の母親が病気のため働けなくなり、自身の
年収が100万円を切っており扶養できなかったと説明した。
また、収入が増えた5~6年前には仕送りを開始しており、それでも生活保護の受給は継続していた。
河本準一氏は、福祉事務所と決めて仕送り額を決定しており、違法な点はなかったとしている。
また、収入があるにも関わらず、生活保護を受けていたことについては、「
情けなくて恥ずかしい気持ち」であるとし、返納したいとコメントしている。
河本準一氏はツイッターに「
人の嫌な事を生きがいにしてる人達がどうか無くなりますようになぁ。」書いた件については、ツイッターのプロフィールに関しては、自分のうやむやな気持ちで軽率なことを書いてしまったと反省の弁を述べていた。
■吉本の対応
河本準一は冒頭に、今回の件でご迷惑をおかけしましたと謝罪をしている。
なぜ、このような謝罪をもっと早くできなかったのだろうか?
女性セブンの報道があり、日刊サイゾーの報道により、実名が明かされた。
その後に、吉本がとった対応は日刊サイゾーの記事の削除である。個人のプライベートの問題であるとして、記事を削除させたのであるが、ネット上で記事を転載しているサイトにはそのまま情報は残る。
記事の削除はかえって注目を集める結果となってしまったのだ。
日刊サイゾーの報道があった時点で早期の会見を開いていたならば、このような注目の中での謝罪会見にはならなかった可能性も高い。むしろ、行政判断の問題点が責められた可能性が高い。
もしくは、ネットの話題を逃さない
片山さつき参議員議員が目を付けた時点など、謝罪のタイミングはあったのである。
しかし、吉本はペーパーによる公式コメントで逃げ切ろうとした。これは出来るわけがないのである。出来ると思った吉本の考え方が非常に甘かったといえるだろう。
芸人の危機管理がきちんとできなかった吉本側の責任も非常に大きい。
■返済をするというが……
今回の件で
河本準一氏は生活保護費の返納を行うとコメントしている。
河本準一氏は「
5~6年前の分から返済したい」とコメントしたが、吉本側は言葉を遮り、現在行政と相談中であるとして明言を避けた。
吉本の竹中功専務取締役、渡邊宙志弁護士に対する、河本準一氏が扶養可能となる年収の時期の質問や、返済の方法については明確な説明はなかった。
また、母親以外についての親族の生活保護の有無については吉本側が回答を拒否した。
■生活保護費総額9792万円
ここにきて、24日発売の
週刊新潮では、母親、姉、叔母A、叔母Bが生活保護受給し総額9792万円になるという報道がなされている。
片山さつき参議員議員に後で謝ることになると言い切った姉も生活保護を受けていたのだろうか。
尚、片山さつき議員は、この会見を受けて以下のようなツイートを行っている。
本人による説明は、我々が要請したことに1つで、遅すぎるといいながら、やることは結構。ただし、内容に虚偽があるようなら、さらなる追及になります。いずれにしても、返済は、不可欠。
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naka773】

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