■一層の法令遵守 社員に寄り添う会社づくりを約束します
2008年6月に
ワタミの女性社員が
自殺した。その自殺は過剰な労働にあるとされ今年の2月に
労災認定された。
当時、
ワタミの
渡邉美樹会長は、その労災認定の件を受け、「
労務管理 できていなかったとの認識は、ありません」、「
一層の法令遵守 社員に寄り添う会社づくりを 約束します」とツイートした。
労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理 できていなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです
縁あって、ワタミの思いに、共鳴してくれて入社してくれた一人の社員を守れなかったのは、事実。命懸けの反省をしなければならない。彼女に、心からお詫びをしなくてはならないと考えるに至りました。もう一歩、寄り添うことが、出来ていれば…一層の法令遵守 社員に寄り添う会社づくりを約束します。
しかし、ワタミの「
法令遵守」が形だけのものとなっていたことが2012年5月17日、
東京新聞の報道により明らかとなったのである。
■使用者側の許可を得ず長時間労働
労働基準法では、時間外労働や休日出勤を労働者に課す場合、労使の間で協定を結ぶ必要がある。
これを「
三六協定(さぶろくきょうてい)」という。
労働組合がない会社では従業員の過半数の支持を集めた従業員代表を選び、会社側と協定を結ぶ必要がある。
ワタミには労働組合は存在しない。従業員に休日出勤、長時間労働を命じるには、「
三六協定(さぶろくきょうてい)」を結ぶ必要があるのだ。
■店長がアルバイトから代表を選んでサイン
ワタミの社内規定では、挙手による代表選出とされていた。
しかし、実際の現場ではそのようなことは「見たこともない」というのが実態であったようだ。
店長が経験の浅いアルバイト指名し、あらかじめ労働時間の上限が書かれた書類にサインさせ、本社に送るという形になっていたという。
ワタミの労働環境は「
法令遵守」からほど遠い状況であり、それは渡邉美樹会長が「
一層の法令遵守 社員に寄り添う会社づくりを 約束します」とツイートした後も変わっていなかったようである。
【
naka773】
わたなべ美樹 (watanabe_miki) は Twitter を利用しています
https://twitter.com/#!/watanabe_miki東京新聞:残業で不正手続き ワタミ過労死 労使協定形だけ:社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012051702000216.html東京新聞:労働条件 言うがまま 協定 店長指示でバイトが署名:社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012051702000093.htmlTwitter / ギャラリー - ワタミ
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