■フェイスブックの株価低迷
世界最大のSNSサービスを展開する
フェイスブックが
新規株式公開(IPO)を行ってから約1ヶ月。
公開前の大きな期待を裏切る形で株価は低迷を続けている。
image from
Facebook button count is wrong, use RealShare / birgerkinそのような中、6月15日には、
フェイスブックは、IPOを巡って発生した多くの株主訴訟をマンハッタン連邦裁判所に集約するように申し立てを行った。
IPO時のシステムトラブル、株価の低迷などが問題となっている。
■フェイスブックの広告効果に疑問
この株価の低迷に関しては、フェイスブックのビジネスの根幹である広告効果に疑問がもたれているという側面がある。
先月15日、ジェネラル・モーターズはフェイスブックに対し、広告掲載を停止する方針を明らかとした。
ジェネラル・モーターズはフェイスブックに広告を掲載することと、売上の増加に定量的な相関が無いと判断したのである。
このような大企業の動きは広告ビジネスを主軸とするフェイスブックにとっては大きなダメージとなっているようである。
■フェイスブック反論開始!
フェイスブック側も同社の広告効果を否定されたままでは終われない。
6月12日(米時間)に同社は米調査会社
コムスコ(comScore)に実施させた広告効果の調査結果を発表した。
この調査結果では、米大手コーヒーチェーンの「スターバックス」を例に上げ、フェイスブックの広告を4週間以内に目にした人はそうでない人に比べ38%も高い頻度で「スターバックス」を利用すると発表た。
この調査結果を元に、同社はフェイスブックの広告に効果が無いというのはおとぎ話であると反論を行っている。
■広告収入は増加の見通しだが
フェイスブックの広告収入は2014年には76億ドルとなり、2011年時点の倍に増加するという予想するシンクタンクも存在する。
また、前出のコムスコは米国におけるフェイスブック利用者の平均時間がグーグルを抜き月6時間半となったというデーターも発表している。
ネットのコミュニティーからスタートし、広告媒体としては、歴史も浅いフェイスブックである。広告効果を発揮するためには広告を出す企業側にも工夫が必要であろう。
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naka773】
comScore and Facebook Release Research Paper "The Power of Like 2: How Social Marketing Works" - comScore, Inc
http://www.comscore.com/jpn/Press_Events/Press_Releases