■自転車のハンドルにスマートフォンセット!
2012年7月20日、
上海問屋が自転車に取り付けられるスマートフォン防水ケースの発売を発表した。
「自転車 ハンドル取り付け用 防水スマホケース DN-82558」という商品で価格は1999円(税込)である。
スマホのGPS機能を使用したナビゲーションを使用したり、楽しく音楽を聴くことも可能な便利なグッズに見える。
しかし、この商品には問題が無いだろうか?
GPSでカーナビのように使うというのは便利である。音楽を聴くサイクリングも楽しいだろう。
ただ、交通事故全体が減ってきている中、自転車事故の占める割合は少しであるが増加の傾向にある。
■自転車に乗りながらスマホ操作は大丈夫?
自転車に乗りながら「携帯電話」や「スマートフォン」を操作して法律上問題はないのだろうか?
基本的に、道路交通法では禁止となっても罰則はないようだ。ただ、自治体によっては明確に禁止され罰則も存在する。
神奈川県道路交通法施行細則の一部改正について神奈川県ではこの商品自体が使用できない可能性がある。
神奈川県警の交通課に電話取材したところ、耳にイヤホンをした時点で法律違反とのことだ。
また、GPS操作も停車中ならグレーゾーンであるが、走りながら違反の対象になる可能性が高いとのことである。
■事故を起こせば「安全義務違反」
神奈川県のように条例で定めていない自治体であっても事故を起こせば「
安全義務違反」になる可能性は高い。
日本損害保険協会の資料では、自転車による交通事故の増加に対し注意を促している。
その中で、自転車を運転しながらの
携帯電話などの使用は危険だと指摘している。
実際に、携帯電話を使用し注意散漫となり事故を起こしたケースも書かれている。女子高生が携帯を使いながら自転車のって事故を起こし5000万円の賠償が発生したケースもあるようだ。
携帯電話よりも操作が複雑なスマートフォンを自転車のハンドルに取り付ける。アイデアはいいと思うのである。
しかし自転車事故の割合が増加している中、この商品の位置づけは難しいものがある。
自転車事故損害保険とセットで販売すれば、更に新しいビジネスチャンスも生まれるかもしれないが。
【
naka773】
パソコン周辺機器・ブランド商品の【上海問屋】通販サイト
http://www.donya.jp/?gclid=CJKq9u3MrLECFYaYpAodV1wAqw自転車の事故-日本損害保険協会
http://www.sonpo.or.jp/archive/publish/traffic/pdf/0002神奈川県警察/神奈川県道路交通法施行細則の一部改正について
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesf0261.htm